日常に潜む旅人たち
仲のいい後輩が会社を辞めることになった。
彼は生粋のバックパッカーで、出会って5秒で「一般社会は窮屈すぎるだろうな」と思ってたから、想定内というか自然な流れというか、鳥が空へ羽ばたくのを見送るがごとしである。
それはともかく、なぜか縁あってバックパッカーと知り合うことが多い。
旅に出る前の旅人は、意外と一般社会に潜んでいるものだ。
てな感じで、台風のせいで倦怠感がマックスな休日に、バックパッカーへ思いを馳せて深夜特急を読んでいたら、ひとりの優しげな坊主頭の男の顔が浮かんできた。
それが冒頭のコラ画像の男だ。
この画像のクオリティが、今日の私の倦怠感を物語っている。
彼の名は"マルコメ"。
私が人生で初めて出会ったバックパッカーである。