この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

電卓じゃないよサンプラーだYO!「PO-33 K.O!」

小型サンプラー PO-33 ko

小型サンプラー PO-33 ko

ガジェット系シンセのブームは終わらない

ここ数年、ガジェット系シンセサイザーがとてつもなく熱いことになっている。

火付け役がどのメーカーのどれだったか諸説あるが、おれ的にはやはりKORGvolca(ボルカ)シリーズがダントツでインパクトが大きかったように思える。
乾電池駆動で手のひらサイズのくせに、アナログシンセならではのぶっとい音を放つ、優秀なおちびちゃんだ。

価格も大体アンダー2万円程度で、衝動買いするにはうってつけのお値段だ。
いくら機能が充実していても、値段が5万円を超え出すと、頭が冷静な判断を求めてくるが、2万円なら冷静さを情熱で押し切ってポチれる。


今時、どのDAWを買っても、そこそこのソフトシンセは搭載されてるし、DTMの音数の選択肢という意味では、わざわざアナログシンセサイザーを買う必要はないのだが、やはり生の機体に触りツマミをクリクリして音を変化させていく高揚感、フィジカルな快感はソフトシンセでは味わえない特別なものだ。

ちなみに先ほど"アナログシンセならではのぶっとい音"と太字で書いておいてなんだが、ぶっちゃけおれはソフトシンセの音とアナログシンセの音に区別をつけられる自信はない。
ただKORGのシンセについて書かれたものは、みんな判で押したようにこの表現をするから、おれも反射的に使ってしまったのだ。

おれはKORGが好きだ。こるぐって声に出すだけでキュンとなるくらい好きだ。
KORGって名前もなんだかセンスがいい。気がする。

ディスるわけではないが、Rolandは「あージャパニーズが考えた名前っぽいな」って思うけれども、「KORG」はなんかこう日本人の発想にでてこない語感というか、こなれた感じがあってすごく海外っぽいセンスだなと思う。
なんの根拠もなく、そう思う。

あと念のためでいうと、Rolandは好きっす。
念のためでいうと、ホストのほうじゃなく、楽器のほうっす。

それにしてもガジェット系シンセのブームは思いのほか長ーく続いている。
各社ともバーンと1発のラインナップで終わりにせず、1年おきくらいに新たな機種を小出しにしてくるのも、その要因のひとつだと思う。


『Teenage Engineering』の作った大傑作ガジェット・ポケットオペレーター

で、ここまでKORGKORG熱弁しておいて、思いっきり裏切るようだが、今日紹介したい楽器を作っているのはTeenage Engineeringというメーカーだ。

どこだそれ?
そう思う方も多いだろう。
おれも1年前まではそうだった。
まあ今もそこまで詳しいわけではない。
とにかく独創的な電子楽器をこれでもかと発表しているスウェーデンのメーカーである。

で、ここが出しているガジェットシンセシリーズ【ポケットオペレーター】にどハマりしてしまい、あれよあれよといううちに全種類書い揃えてしまった。

このポケットオペレーター、それぞれの機種に違った魅力が詰まっているのだが、中でもきわだって特別なのは冒頭の写真のキュートな電卓型のサンプラー『PO-33 K.O!(ノックアウトと読む)』だ。
※写真のはシリコンの専用カバーをつけている。


このサイズでサンプラーなんだぜ?

サンプラーというのは、声だの音だのを吹き込んで、好きなタイミングで楽器のようにその声だの音だのを再生させるマシンである。

PO-33 K.O!は、40秒分のサンプルメモリーを内臓しており、しかもこのサイズでシーケンサー(あらかじめ決められた条件というか順番で音を鳴らすことができる)の機能も搭載という充実度である。
この機能を使うことにより、リアルタイムで演奏しなくても、決めたタイミングで勝手に音を鳴らして正確に演奏してくれる。

それだけでもすごいのに、このマシン、DJ的なエフェクトまで16種類も入っていやがるのだ。
たとえばリバースとかスローとかスクラッチとかそういうノリノリの効果を、1アクションでリアルタイムに反映させることができる。


ヴァージンボイスは「ぶた」と「般若心経」

おれがPO-33 K.O!を買って最初に入れた音は、「ぶたー!」というシャウトと「般若心経」である。
なぜそのチョイス? と聞かないでほしい。
おれにだってわからない。
ただその時の青い衝動が、「ぶた」と「般若心経」を叫ばせたのだ。

内臓エフェクトを使うと、この何の変哲もない「ぶたー!」のシャウトも、
「ブッタタタターブーッタッッタッッタラララララ」みたいなドープな格好良さをまといだす。
さすがにDJエフェクトの効果を文字で表現するのは限界がある。
下に貼った曲の冒頭で使われているのは先ほど言った「般若心経」の出だし「まーかーはんにゃーはーらーみーたーしんぎょー」にエフェクトをかけたものだ。
こんなおもしろい効果を出す機能が、この小さなマシンに16種類も入っているってマジですごくないか。

 

youtu.be


で、ポケットオペレーターに限らず、Teenage Engineeringのシンセ全般に言えることだが、とにかくデザインが良い
さすが北欧とため息のでる、合理的かつ独創性に富んだ楽器は、鳴らさなくとも部屋にあるだけでワクワクしてくるレベルだ。

ディスるわけではないが、Teenage Engineeringのシンセに比べたら、KORGのvolcaなんてただの「箱」だよ、箱。
いや、それが潔くて格好いいんだけどな。
なんか日本男児的で。
「自分、箱っす。音の出る箱っす」って感じのハチマキと学ラン着てる感じで。

よしポケットオペレーターに話を戻そう。
ポケットオペレーターのデザインはなんと基盤むき出し(※冒頭の写真はシリコン製カバーをつけている。つっても、このカバーもセンス炸裂でまた素敵)というガジェット感満載の斬新な仕様で、他のシンセと並べるとマジで異彩を放っている。

ちなみにこの基盤むき出し仕様は、下手に安っぽいプラスティックのカバーをつけるより格好良いという効果の他、価格をリーズナブルに抑えるという一石二鳥の役目を持っているらしい。

ポケットオペレーター

横から見たポケットオペレーター

写真の通り、横から見るとクレジットカードみたいな薄さで、どこにでも持ち運べるというか、他の楽器と比べたら荷物にすらならないレベルだ。

ちなみに後ろに見えるのはマーシャルのBluetoothスピーカーで、これもいつ日か語りたい逸品だ。

とにかくポケットオペレーターは一機種買ったら、他も買わざるをえないほどの中毒性を持ったマシンだ。
そしてその最初の一台には、なにはともあれ「PO-33 K.O!」をおススメします。
時間がふっとぶぜ!

では。