この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

電卓じゃないよ超小型サンプラーだYO!「PO-33 K.O!」が凄すぎた

超小型サンプラーK.O!

超小型サンプラーK.O!

男子たるもの、一度はサンプラーを手に入れたいものだ

男子たるもの、人生で一度は手元におきたいと夢見るアイテムの1つや2つはあるものだ。
私も1つや2つじゃすまないほど夢見てきたわけだが、そのうちの上位にいるものの一つがサンプラーである。
特に憧れているのは、Rolandサンプラー「SP-404SX MK2」というやつで、まあサンプラー といえばこれ、といってもいい超有名機種だ。

ローランド・SP404MK2の写真

SP-404MKII

しかし、これ品薄が続くうえに、価格も5万円弱と「できたら欲しいなあ」程度の熱量ではちょっとウッとなる価格設定だ。

そんな中、長年にわたりプスプストサンプラー所有欲を持て余していたわけだが、ここへきてコスパ最高の小型サンプラーに出会ってしまった。
それがTeenage Engineeringのポケットオペレーターシリーズのひとつ「PO-33 K.O!」である。

ガジェット系シンセの名門・Teenage Engineering

「PO-33 K.O!」を作っているのはTeenage Engineering(ティーンエイジ エンジニアリング)というメーカーだ。

どこだそれ?
そう思う方も多いだろう。
おれも1年前まではそうだった。
一言でいえば、とにかく独創的な電子楽器をこれでもかと発表しているスウェーデンのメーカーである。

Teenage Engineering(ティーンエイジ エンジニアリング)とは

スウェーデンストックホルムを拠点にしている電子楽器メーカー。
OP-1やPocket Operatorシリーズといった唯一無二のシンセイサイザーを発表している。その操作性や出音だけでなく、アート性の高いユニークなデザインでも注目を集める話題のメーカーである。

で、ここが出しているガジェットシンセシリーズ【ポケットオペレーター】にどハマりしてしまい、あれよあれよといううちに数種類書い揃えてしまった。

ポケットオペレーターの写真

ポケットオペレーターファミリー

このポケットオペレーター、ベースやドラムマシンなど機種に違った魅力が詰まっているのだが、中でもきわだって特別なのが冒頭の写真のキュートな超小型サンプラー『PO-33 K.O!(ノックアウトと読む)』である

Teenage Engineeringが作った大傑作サンプラー ポケットオペレーターK.O!

まず、サンプラーというのは、声だの音だのを吹き込んで、好きなタイミングで楽器のようにその声だの音だのを再生させるマシンである。

多くのサンプラーは指ドラムを行うためのパッドがついており、大きさもA4ノート弱はあるのが通常だ。
そのサンプラー をクレジットカードサイズので実現したのが、「PO-33 K.O!」である。

PO-33 K.O!は、40秒分のサンプルメモリーを内臓しており、しかもこのサイズでシーケンサー(あらかじめ決められた条件というか順番で音を鳴らすことができる)の機能も搭載という充実度である。
この機能を使うことにより、リアルタイムで演奏しなくても、決めたタイミングで勝手に音を鳴らして正確に演奏してくれる。

それだけでもすごいのに、このマシン、DJ的なエフェクトまで16種類も入っているのだ。
たとえばリバースとかスローとかスクラッチとかそういうノリノリの効果を、1アクションでリアルタイムに反映させることができる。

ポケットオペレーターはとにかくエフェクトが素晴らしい

買って鳴らしてまず一番驚いたのは、エフェクトの面白さ・素晴らしさである。

おれがPO-33 K.O!を買って最初に入れた音は、「ぶたー!」というシャウトと「般若心経」である。
なぜそのチョイス? と聞かないでほしい。
おれにだってわからない。
ただその時の青い衝動が、「ぶた」と「般若心経」を叫ばせたのだ。

内臓エフェクトを使うと、この何の変哲もない「ぶたー!」のシャウトも、
「ブッタタタターブーッタッッタッッタラララララ」みたいなドープな格好良さをまといだす。
さすがにDJエフェクトの効果を文字で表現するのは限界がある。

このエフェクターの効果は凄くおもしろいので、ぜひ試していただきたい。

ポケットオペレーターはとにかくデザインがいい

で、ポケットオペレーターに限らず、Teenage Engineeringのシンセ全般に言えることだが、とにかくデザインが良い

さすが北欧とため息のでる、合理的かつ独創性に富んだ楽器は、鳴らさなくとも部屋にあるだけでワクワクしてくるレベルだ。

ディスるわけではないが、Teenage Engineeringのシンセに比べたら、同じガジェットシンセの雄・KORGのvolca(大好きだけど)なんてただの「箱」だよ、箱。
いや、それが潔くて逆に格好いいってのもわかる。「自分、箱っす。音の出る箱っす」って感じのハチマキと学ラン着てる感じが日本男児的だ。

ポケットオペレーターのデザインに話を戻そう。
ポケットオペレーターのデザインはなんと基盤むき出しというガジェット感満載の斬新な仕様で、他のシンセと並べるとマジで異彩を放っている。

ポケットオペレーターの画像

基盤剥き出しのデザイン

 

この基盤むき出し仕様は、下手に安っぽいプラスティックのカバーをつけるより格好良いという効果の他、価格をリーズナブルに抑えるという一石二鳥の役目を持っている。

そつがないのは、保護性を高めたいという方用に専用のキュートなシリコンケースも販売している点だ。

シリコンケースをつけたポケットオペレーター

シリコンケースをつけたポケットオペレーター

ポケットオペレーターはとにかく小さい

で、やっぱりこれが最大の特徴なのだが、とにかく小さい
ポケットオペレーターというだけあって余裕でポケットに収まる。すべての機種でクレジットカードサイズを実現しており、他の楽器と比べたら"荷物"というのさえおこがましいほどの小ささだ。

中毒性抜群のガジェット系シンセ・ポケットオペレーターシリーズをぜひ

ポケットオペレーターは一機種買ったら、他も買わざるをえないほどの中毒性を持ったマシンだ。
そしてその最初の一台には、なにはともあれ「PO-33 K.O!」をおススメします。
時間がふっとびます。

余談ですが、ガジェットきっかけで音楽制作にはまり紆余曲折を経てシャイニングスターな歌姫・詩歩嬢と曲を出しました。
今夜にでもぜひぜひ聴いてみてください。

linkco.re

linkco.re

 

ではでは今日はおやすみなさい。