この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

ありがとう、はてなブログ

お題「#おうち時間

家から出られないならブログでも書くか的な

はてなブログを始めて大体3ヶ月くらいだろうか。
飽きっぽいおれにしては、よく続いていると思う。

これは、新型コロナによる外出自粛の影響によるところが多い。

前にもちょろっと書いたが、"STAY HOME" な過ごし方の中で、なにかしら生産的なことをしたいという、おれのメンタルとはてなブログを始めたタイミングがばっちり重なったのだ。

ちなみに実をいうとこのブログは、はてなブログにくる前、レンタルサーバーとWordPressで、数ヶ月にわたり運用していた過去がある。

愛用の楽器好きなミュージシャン音楽制作などの話題、そしてDTM(パソコンで音楽を作ること)の知識の共有を大テーマに掲げて開始したブログであった。

だが、おれは自分の飽きっぽさを舐めていた。

1記事目を書いたところで、なんかやばいなと直感が走った。

2記事目を書いたところで「これ、飽きそうな気がするな」と飽きる自信が芽生えた。

3記事目を書いたところで「自信が確信に変わりました。てか、もう飽きました!」とはきはきとほがらかに答えられるくらい飽きていた。

おそらく10記事とかそんくらいで、おれのモチベーションは完全にゼロとなり、そのうち管理ページにログインしなくなり、そもそも自分がブログをやっていたことさえ忘れる日々が続き、気づいたらレンタルサーバーの更新が切れていてブログ消滅という、なかなか残念な結末を迎えた過去がある。

あの久々に管理ページに入ろうとして、パスワードは合ってるはずなのに、なぜかログインできなかった夜は、今でも鮮明に覚えている。

飲み会のノリで付き合ったはいいものの、あまりフィーリングが合わなくて、徐々に連絡を取り合わなくなり、疎遠になっていった彼女のアパートに、1ヶ月後にふと思い立って会いにいってみたら、合鍵がなぜか使えずピンポンしてみたらパーカー姿の彼女がでてきて、
『え、私たちもうとっくに別れていると思ってた……てかごめん、いま新しい彼氏が部屋にいるから、わるいけど帰って。あ、鍵は変えたから捨てちゃっていいよ』
と言われたような気分だった。

なんてなまなましい例えだ。
まあとにかく、そんな悲しい恋愛にも似た、悔いの残るブログの終わり方だった。

そしておれは、はてなブログへと移住した。

前述の通り、おれはレンタルサーバーを失った。
ただ記事の数が少ないとはいえ、最初は高い志をもって始めたブログだ。
せっかく書いた記事なんだし、いちおう財産として持っていよう。
そう思って、手元に残った記事を片手に、このはてなブログへと引っ越してきた。

いや、もとの家がなくなっているわけだから、引越しとは言わないか。
なんだろう、移住かな。
そう、おれははてなブログへ移住してきた。

家賃タダ(利用料無料)というのが、この先ブログを更新するかしないか決めかねているおれにはとてもありがたかった。

ブログの更新にいそしむ日々。

で、今ようやく移住から3ヶ月ほど経ち、今のおれはどうかというと、なにげに週1くらいのペースでちゃんと更新をしている。

一般ブロガーからしたら、ヘソで茶が沸くようなペースかもしれないが、おれの病的に飽きっぽい脳を持ってしまったおれからしたら、これはなかなかの健闘っぷりといっても良い気がする。

いや、ほんとね、いっかいおれの脳になって、おれの気分を味わってほしいよ。
マジでハンデ戦よ、この脳の根性のなさ

てか、実はいまも「ヘソで茶が沸く」って使っておいて、これが↑の使い方であってるのかちょっと自信ないのに、おれは全然調べようともしてないからね。
この記事を書くために、パソコンをガッツリ開いているにもかかわらずですよ。
自分のことながら、ちょっとビックリしたよ。

調べなきゃ書けない。でも調べると書かない。そんな私です。

まあ、ヘソ茶の件は置いておこう。
先へいこう。

はてなブログにきてから変わったのは、あまり音楽の話をしなくなったということだろうか。
てか、もともと音楽理論や楽器の知識が豊富なわけでもなく、DTMもまだ始めて1年ちょっとだから人に教えるほどでもなく、どちらかといえばまだ教えを乞う側の人間である。

つまるとこ、おれは事前の準備や調査なくパパッとブログに書けるような有意義な情報をほとんど持っていないのだ。

それでもブログを運営している以上、おれだってこういう想いはある。
「このページに訪れてくれた人に少しでも有意義な情報を提供したい」という殊勝な想いだ。

で、これはDTM初心者に役立つだろうという厳選したテーマで(例:コンプ の使い方とか使えるプラグイン情報とか)、ブログのために色んな情報やテクニックを調べたこともあるが、なぜか調べ終わる頃には、
「こんだけ苦労して手に入れた知識をやすやす渡してたまるかい!」
というスタート地点とは別人格の男が現れて、けっきょく執筆しない謎の展開となる。

そんな自分がわかってきたので、最近では無理して音楽について書かないようにしている。

そしてもうひとつ、おれが一時期ブログから離れた大きな理由となった事件もここで触れておこう。

最後のやる気を奪われたあの日。薄毛事変。

これまでおれが執筆してきた記事で、ダントツで流入が多かったのは、下記の「薄毛に悩むロッカーはとにかく豆乳を飲め」というものである。

dada9.hatenablog.com


これは、はてなブログにくる前に書いた記事だが、それまで静まりかえっていたこのブログが、これを境に薄毛の男たちで大にぎわいになるという、予期せぬ展開を生んだ忌まわしく印象深い記事である。

遺伝的に不利な頭髪事情を背負ったおれだもの。
気持ちはわかるし、おれの発毛メソッドが役にたつならそれに越したことはない。
でも、おれが称賛を浴びたかったのは、あくまで"音楽の記事"でだ。

筆者が音楽ビギナーだからこそビギナーの気持ちがわかり、初期にぶち当たる壁の乗り越え方や即効性のあるギタートレーニングなど、ビギナーのビギナーによるビギナーのためのブログに育ったらいいと想い描いていたハートフルな楽園。
その楽園は、自らの書いたひとつの記事が要因で、まったく音楽に興味のない人間の集まる場となってしまった。
文字通り"不毛地帯"と化したのだ。

Googleのサーチコンソール(どんなキーワードでサイトに流入したかがわかるツール)のトップに並んだ『発毛 豆乳』『育毛 豆乳』『ハゲ 豆乳』……という目まいがしそうなワードの数々が、おれの最後のやる気を根こそぎ奪っていったのは無理もない話だ。

音楽とは無縁の男たちが嵐のように現れ、そして去っていったこの期間を、おれは「薄毛事変」と呼んでいる。


で、まあそんな傷心の時期を乗り越え、
「有意義な情報はもういい」「音楽の話題にこだわらなくてもいい」「なんなら発毛ブログでもいい」
と、そんなアウトローな覚悟を胸に、はてなブログで再スタートして今にいたるというわけだ。

はてなブログさん、あんたにでかい借りができたようだ。

そして昨日、それは起きた。

さて今日はどんなムダな話を書こうかなと、光のない目で管理ページを開いたおれは驚いた。
大体デイリー平均で7人とかが迷い込んでは去っていくこのサイトに、なんと10倍近い人間が訪れていたのだ。

「また奴らが来たか!!」
おれは怒りにまかせて、猟銃を片手に立ち上がった。

が、よくよく見ると、どうやら前回と状況は違っているようだ。
さらにさらに、よくよく見ておれは気づいた。
どうやらおれの書いたブログ記事が「週間はてなブログというものに、なぜか選ばれて載っているようなのだ。

blog.hatenablog.com


理由は不明だが、どうやらおれは無意識のうちに、誰かになんらかの価値を与える有意義な記事を、はてなブログで書けたようだ。
もう今回は音楽でなきゃイヤだ、といったガンコなこだわりはない。

これを期に始めてブログへ訪れてくれた、優しげなアイコンのユーザーたち。
そして輝かしいはてなスターの数々。

はっきり言って、おれは感動した

ありがとう、読んでいただいた皆さん
ありがとう、選んでくれたはてなブログさん

無料の部屋におれを迎え入れてくれただけでなく、外出自粛の中、こんな充実感を自宅内で与えてくれるとは。
このサービス、一生使おうと思っています。

今は思っています。

お礼に教えておくと、豆乳で髪がふさふさになるのはガチです。
実体験に基づいた信憑性の高い情報として、これはガチです。

でも次こそ、音楽について語ろう。
今日は寝よう。