神となったポータブルキーボード『YAMAHA PSS-A50』を買ってしまったのだよ
気づいたときにはポチっていた。
ついに、ついに買てもうた。
そう、おれが買ったのは、以前にこのブログで「欲しい欲しい」とジタバタしながら吠えていた愛しのミニキーボード『ヤマハ PSS-A50』である。
明後日届く予定なのだが、まあワクワクしておまんねん。
ちなみにおれが慣れない関西弁を使う時は、やましいことや隠し事があったり、とにかくきまりが悪い時とみて、おおむね間違いない。
なぜキーボードを買って、おれがやましい思いになっているか。
その答えはおいおい話そう。
薄くて軽いくせにスピーカーを内蔵していて、かつアルペジエーター(和音を分解してピロピロする機能)やモーションエフェクトがついていて、かつMIDIキーボードにもなるという優れものでありながら、価格は12,000円程度(オープン価格だけど)という、ヤマハを讃えたいような名機種だ。
いや、もうおれの脳内ステージではすでに讃えまくっている。
袖にピラピラをつけた西城秀樹が、YMCAのメロディーに合わせ「YAMAHA」と連呼しまくっている。
思いっきり字余りなので、最後の方は早口で無理やりつめこんでいる。
まあそれはいい。おれの脳内の西城秀樹のがんばり具合を教えたところで、この商品の具体的な魅力は伝わらない。
売れることにより、神となったキーボード
しかし、このキーボードは本当に売れた。
てか、現在進行形で今なお品薄が続いている。
おれの第二の故郷、サウンドハウスでもいまだに入荷未定の状態だ。
この絶望的な品薄状況が、PSS-A50をレアな大人気機種としての神格化させたといっても過言ではないだろう。
よくよく考えたら、そこまで超特別な画期的キーボードでもないのだ。
90年代のエアマックスやら、G-SHOCKやら、たまごっちやらと同様の、手に入らないから無性にすごく感じる欲しく感じる。
これが意図的なマーケティング戦略だったらなかなかのものだ。
拝啓、50日前の私へ。きみは愚かだったよ。
おれは以前、上記のブログで「このキーボードの凄いところは何よりコスパの良さなんだから、それを高騰した価格で買うのは本末転倒だ」と偉そうに述べた。
正直、今高い価格で買うのはアホだみたいなことを言っていた。
それであれば、同じような価格帯でPSS-A50よりスペックのいいマシン買えるよ、客観性の欠如した愚民どもめ、と。
あの日のおれに今ここで伝えよう。
「未来のおまえは、高騰した価格で買うぞ」と。
反省もこめてもうひとつ加えよう。
「おまえ、愚民だったぞ」と。
そう、恥ずかしながらおれは、高騰した価格でポチった。
過去の自分に対して「てへぺろでござる」と恥じらいながらポチった。
とはいえ、ちょいちょい流通もしてきているようで、おれの買った額は「16,000円(送料無料) 」とピーク時よりもだいぶ下がった額だ。
この額なら、この性能に見合っている。後悔はない。間違っていない。
と自分で自分に言い聞かせながら、力を込めてカートにぶちこんだ。
これが冒頭におれの言っていた、きまりの悪さの理由だ。
ちなみにこれら全部の流れが、おれの心の中だけで起きていたのなら、こんなマッチポンプなきまりの悪さは感じずに済んでいただろう。
しかしおれはブログに書いてしまった。
改めて、思いを言葉にすることの怖さを思い知っている。
ちなみにAmazon内の三木楽器で買ってまだ在庫があるようなので、下にリンクを貼っておきます。
これにて爆買い期間の解除となります
新型コロナの自粛期間中、おれは湯水のごとくECサイトに金を垂れ流し、様々な商品を爆買いしてきた。
この2ヶ月でシンセサイザーをなんと3台買ってしまった。
1台目の使い方も機能もままならない状態で、2台目3台目に手を出してしまったのだ。
愚かだ。
これは書く必要のないことかもしれないが、FANZA(DMMアダルト)の沼にもどっぷりはまり、かなり高スペックのOculusというVRヘッドセットも買ってしまった。
今のは本当に書く必要がなかった。
おれのささやかな収入からしたら、バランスの崩壊した支出っぷりである。
Oculusが届いたあたりで、さすがにやばいなと腰がひけてきたが、物欲の業火はなかなかおさまらない。
きりがないので、
「もう絶対これで最後。絶対に最後。この約を破ったら、この夏ガリガリ君を食べられない罰則がある。ノースリーブの女子を一度も見られない呪いにかかる。はい決定」と、心の中で悪魔と契約を交わし、PSS-A50はおれの爆買い期間の解除を告げる最後の一品となった。
到着は明後日。
まあ素直に言えば、すごく楽しみだぜ。
大人になっても、こう欲しいものを待つソワソワ感ワクワク感が残っていて、ありがたい。
この思いを忘れないまま、ファンキーな爺さんになり、最期は楽器とともに棺桶に入りたい。