この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

外出できないからこそジーンズが楽しめるのはなんでだろう?

お題「#買って良かった2020

KUROのグラファイト

KUROの良さがわかるのは大人になってから

2020年のおれの買い物傾向

コロナ影響で外に向けられない金が家の中に向けられた。
それが2020年のおれのショッピング傾向だった。

例年にないくらい、よく買い物をした年だった。
そしてそれと比例して無駄な買い物、そう「買わなくても良かった2020」の年でもあった。

よくネガティブな情報のほうが人は口が軽くなるというが、今のおれも正にそうだ。
Amazon楽天、はたまたZOZOTOWNで買って、届いた直後に「いらねえぇぇ」と後悔したグッズのほうを語りたくてしょうがない。

ただ読まされるほうにしてみればたまったものじゃないだろう。
例えば、仕事終わりの金曜日の夜にハイテンションで買ったタンバリンが、月曜のブルーな気分のときに届いたときの話とかだ。
読まされるほうはたまったものじゃない。

今回が、年内最後のブログ更新になるかもなので、やはり最後は読者の方を向いて語りたい。
栄光の第1位はファッションの中でも特に大好きなジーンズ。
今年の相棒に選んだのは、その名も「KURO Graphite(グラファイト)」だ。


以前に書いたジーンズに記事が、すこぶるGoogle様の評価が高かったようで、検索エンジンからおれのブログに流れてくる読者の大半は、この記事から入ってくる。

つまり音楽ブログという箱の中にきた大半が、おれの音楽にはまったく興味がなく、色落ちしたデニムを愛でたいという連中なのだ。

まあ大歓迎だ。デニム好きに悪人はいない。

 

dada9.hatenablog.com

 


しかしながらおれときたら、ジーンズについてはこの一回書いたきりで他は一切触れることもなく、こんな曲を作っただあんな楽器を買っただ、あのドラマやマンガがやばいだなんだ、せっかく訪れたジーンズマニアをないがしろにする記事ばかり書いてきた。


なので今回は読者への恩返しでジーンズの話だ。

 

A.P.C信者のおれがデニム難民と化すまで

 
上記の記事で「A.P.C信者」としてアーペーセーのデニムの魅力について熱く語ったおれだが、現状どうかというとやや距離をおいている。

というのも、前回履いていたA.P.Cのプチスタンダードが、自分の理想の色落ちまできてしまい、これ以上履いたら逆にマイナスにいくという臨界点に達してしまったのだ。

必然的におれは新しいジーンズの購入を目論みだした。
また次も安心のアーペーセーで良いのだが、いかんせんすでに数本育てたことがあると目移りもしたくなる。

しかしながらアーペーセーのデニムの特徴たる「太すぎず、細すぎもせず、ちょうどいい」七五調で一句つくれてしまうくらいの完成されたシルエットを知ると、他のデニムで満足ができなくなる。

いつしかおれはネットをさまようデニム難民と化していた。


KUROの大定番・Graphiteの魅力とは?


そんな中であったのが、KURO Graphiteだ。
この日本発のジーンズブランドは、知る人ぞ知る高評価ブランドで、その絶妙すぎるシルエットはおれ同様にA.P.Cに凝り固まった頭の人間からも高い評価を得ている。

ちなみにブランド名の「KURO」はその名の通りブラックの意味で、何物にも染まらぬ信念を表している。
これはかの新撰組と同様のコンセプトで、どちらも黒を掲げているわりにイメージカラーが青というややこしさも共通点だ。

特にジャケットに似合うジーンズというデザインのコンセプトはA.P.Cに似たところがあり、おれは期待に胸を膨らましながらポチった。

結果、大正解だった 。
とにかくシルエットが美しい。
美しいといっても、フェミニン要素満載な美しさではなく、デニムの無骨さ・ストリート感を十分に体現した上で、野暮ったさだけマイナスしたような絶妙なバランス感覚だ。

 

KUROのデニムの説明

この独特のポケットがKUROのアイデンティティ

上の図の通り、歪にも見えるハンドステッチで縫い付けられたポケットの形状は、デニム好きが見たら「お、KUROやん。やるやんけ」と一目おかれること請け合いのアイデンティティだ。

正直最初ピンとこなかった、というか「このポケットが普通の形だったら最高なんだけどなあ」とマイナス要素だったのだが、なんだかんだ履いているうちに、むしろ好きになってしまう流れは、おれのいつもの恋愛と同じ道を通っている。


外出できない今だからこそデニムが楽しめる謎を解明した


で、おれはこの一年、充実したデニムライフを送ってきた。
こんなに毎日デニムを履くのは久々なのではないかというデニム野郎になっている。

そしておれは疑問に思った。
なぜこんなに履いているのかという点ではなく、なんでいつもはデニムを履かないんだろうと。私服OKの会社なのに…。

そして気づいた。
スマホだ。
家の中はスマホをポケットにいれて持ち歩く必要がないからだ。

おれは前々から思っていたが、近年の若者のデニム離れ、リラックスシルエットのパンツの流行は、確実に巨大化しスマホがもたらした変化である。

もうマジでジーンズはスマホが取り出しづらい。
前ポケットに入れたままうっかり座席に座ろうもんなら最悪だ。

体をぐねぐねさせながら、左隣のおじさんの舌打ちに耐え、右隣の女子大生の「きっもー」みたいなオーラに耐えながらスマホを取り出す10秒間は、若者をジーンズ離れさせるには十分すぎる悲劇だ。

KUROさん、次はスマホが取り出しやすく、美しいシルエットの新作デニムを出してください。
それではまた。