この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

耳栓がすっぽり取れたよう!イヤホン難民を救う究極の超コスパイヤホン1選!

お題「#買って良かった2020

ヘッドフォン

後悔させない自信があるぜ


 音楽フリークのこだわりと庶民の金銭感覚を両立させたおれのイヤホンチョイス

音楽を作っているだけあって、おれは音にうるさい。
だが、コロナしかり一寸先は闇といっていい現代社会でサラリーマンとして日銭を稼いでいることもあり、同じくらいお財布事情にもうるさい。

食えずして娯楽はないのだ。

どの業界でも、高いものには高いだけの理由がある。
それが希少性に基づくものなのか、質の向上のために割かれる費用に基づくものなのか、それを見極めるだけでも、ひとつ賢い買い物ができる。

ただしオーディオ業界は、上記の意味ではあまり隙がない業界である。
要するに、高い機器は優れた音響的要素を実現するために高くなっており、つまりは性能が価格に比例してしまうのだ。

音響事情とお財布事情のふたつから、リーバイスの革パッチの絵のように逆方向へ引っ張られているおれにとっては、なかなか手強い業界だ。

リーバイスのジーンズの革パッチ

リーバイスの革パッチ ※馬がジーンズを逆方向に引っ張っても破れませんよという丈夫さを表した図


しかし、うろ覚えではあるが、ジュラシックパークにてあの悲劇を生み出したマッドサイエンティストな博士が語ったとおり、超うろ覚えではあるが生命の進化にはカオス理論というものがあり、進化の過程の中でありえない突然変異というものは現れるのだ。

そして、おれは通例では説明できないコスパを持ったイヤホンを発見してしまった。


主役の前にまずは完全ワイヤレスイヤホンに悩んでいる方にはこれ!

おれがためにためて今回紹介しようとしているのは、ズバリ有線イヤホンである。

だがiPhoneからイヤホン用の穴が消えて久しい今の時代だ。
当然「有線イヤホンなら必要ねーわ」という読者も大勢いるであろう。

なので、メインイヤホンの前菜として、完全ワイヤレスイヤホンの推しも紹介しておこう。

はい、これはズバリSONY(ソニー)ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3』だ。
今更だが、これは本当に本当に良いイヤホンだ。

Sony WF-1000XM3

今なお最強完全ワイヤレスイヤホン「Sony WF-1000XM3」



もちろんiPhoneユーザーなら、まっ先にAirPodsが候補に挙がるだろうし、その選択肢で全然アリなのだけど、どちらも使った結果、音に関してはやはりSONYの勝ちだった。(個人の感覚す)

こちとら何年イヤホンやってると思ってんじゃい、beatsだドレーだ加わろうがまだまだ奴らも青二才よ。という、ソニーの漢としてのプライドが見える音づくりだ。(個人の妄想す)

ただおれが言うまでもなくこのイヤホンは各ブログや雑誌で大絶賛で、もう余りに話題になりすぎて、本当に今さら説明するイヤホンでもないのだが、いやほんと最初使ったときは音の良さにびびった。
さすが日本の音響のプロフェッショナルな現場を支えている企業だ。

Bluetooth®(ブルートゥース)もバージョンが5.0になりかなりの音質レベルまで向上した。
とはいえ、やはり巷にはとりあえず聴ければいいというレベルの物がほとんどだ。
そこはさすがのSONY、今まで積み上げてきたスキルが違う。
AirPodsも非常に音が良いため、この二つで比べたらそこまでの顕著な違いはないが、他の完全ワイヤレスと比べたらもうレベルが違いすぎる。

このイヤホンに続けとばかり、ヤマハゼンハイザーパナソニックの音響特化ブランドのテクニクスなども、同レベル以上の音を実現したイヤホンを販売した。

が、やはりソニーは伝家の宝刀ノイズキャンセリングがレベチだし、音に強いわ生活家電に強いわのスキルをいかんなく発揮し、細々とした外部音取込みなどの機能への目配りもすごい。生活の相棒としてのイヤホンという部分でずば抜けている。

しかも音のカスタマイズ性も高く、"通信安定度を少々損なってでも高音質"というブーストや、細かなイコライジング設定までアプリでかけられるので、自分好みの音をプロデュースできる。

ちなみにAirPods proよりも大体5〜6000円程度安く買える。てか上記イヤホンで一番安い。

SONYの話はここまで。ここからがが今回のメイン。コスパ最強にもほどがある『ZIRCO DUOZA III / ¥12,080【ZERO AUDIO】』の紹介だ。

「完全ワイヤレス試したけど、やっぱ音悪いし有線だな」

そう思ってビックカメラヤマダ電機の有線イヤホンコーナーを覗いたことがある方なら覚えがあるだろう。
ちなみにビックカメラビッグカメラではない。ビックだ。ビックってなんだ。

まあいい、そうここ数年、謎の聞いたことない系メーカーたちの商品がイヤホンコーナーで幅をきかせているのだ。
以前はソニー、ケンウッド、オーディオテクニカパナソニックあたりがブイブイ言わせて並んでいたコーナーに、異変が起きている。

そこまで名前は知られていないが、ネット口コミで尋常じゃないコスパ評価を得ているイヤホンブランドが台頭してきているのだ。

まずその筆頭はファイナル(final)だろう。エントリーモデルならおよそ2,000円〜という超低価格ながら、その音は1万円台のものと勝負できるクリアさを誇っている。
超シンプルなエレクトリックコケシみたいなモダンだかエロいんだかわからないルックスもインパクトがあり、多くのファンを近年獲得している。

次に来るのは茶楽音人(さらうんど)Donguriだ。
これもファイナル同様の超低価格路線でありながら、その音質は二重丸がつくレベルといわれている。
で、名前のとおりドングリを模したようなコロンとした可愛いルックスは女子受けが半端なく高く、童顔だけどスポーツは得意みたいな、モテる要素の塊のようなイヤホンである。

で、最後にくるのがおれの一推し「ZERO AUDIO」である。

正直、最初はブランド自体に全然ピンとこなかった。
90年代のスポーツメーカーみたいな、率直にいえばダサいロゴとネーミング(個人の感想ですよ)からして、おれの琴線を空振りしまくっていた。

finalやDonguriのような、「こうきたか!」みたいな斬新なデザインやコンセプトも感じず、まあなんかmizunoの筆箱を使ってる中学生が買いそうだなくらいにしか思っていなかった。
上記2シリーズはそれぞれ試聴したが、ZERO AUDIOに関しては一聴もしないまま失格の烙印を押していた。
愚かであった。

おれの認識が変わって言ったのは、やはり口コミを見たからである。

finalやDonguri同様の低価格帯で売り出しているZERO AUDIO カルボというイヤホンがある。

その口コミが日に日にその数を増やしているのを目にするにつけ、大衆心理に弱いおれはぐらりと傾き出した。
だって「10,000円のイヤホンに匹敵する」だの「もうワイヤレスには戻れない」だの絶賛の嵐なんだもの。

で、おれはある日ビックカメラに行った際に、聴いてみた。
「あーあー、まあ、たしかに良いけどね」
この煮え切らないのが初感だ。
たしかにクオリティは高い。
が、finalやDonguriですでに衝撃を受けていただけに、予想の範疇でもある音だ。

しかし、その流れで手にとったZIRCO DUOZA IIIを聴いたとき、おれの価値観は一気に破壊された。
「……いや、めちゃくちゃ良くないかこれ? ええ??」

 

ZERO AUDIOのイヤホン

これがZIRCO DUOZA IIIじゃい!!!


誰に対しての質問かわからないまま、おれはイヤホンの神様かなんかに「ええ?? これうそっすよね??」と問いかけた。
いやほんと、一瞬ZERO AUDIOでもなんでもない高級イヤホンを間違えて視聴したのかと思ったくらいだ。

ちなみにその頃おれがしていたイヤホンは、オーテクのそこそこ良い2万クラスのものであったが、ZIRCO DUOZA IIIを聴いたあと耳につけたら、まるで藻が耳に詰まったんかいくらいにボヤボヤして聴こえた。

これはオーテクが悪いわけでない。おれはこのランクのイヤホンは様々なメーカーの様々な商品を聴いているが、概ねこのレベルの聴こえ方である。

おれは狐につままれたような気分で、その12,000円のZIRCO DUOZA IIIを即購入して、家でじっくりと聴いてみた。

で、自信を確信に変えた。
やはりこれは凄まじすぎる。突然変異といってもいい。

シャキッいやジャキーンと響く中音域。
非常に繊細な音まで鳴らす高音域。
そしてそれらの犠牲となっていない迫力ある低音域。
モニターヘッドフォンと同レベルといっていい分離感、恐ろしいクリアさを持ちながら、聴きどころとなる迫力はしっかりガッツリと稼いでいる。

はっきり言って6万台をも超えている。
10万だ。盛らずに10万のクオリティだ。
これが10万の音だと言われても、「たしかに!」と納得してしまう音質の高さだ。


いやー、あの日の興奮が蘇って、熱量のままに一気に書いてしまったけど、このイヤホンは本当におすすめです。
いちど気に入ってしまうと、あのダサいロゴも、逆に質実剛健の証、野球におけるmizuno的に見えてくるから不思議です。

このイヤホンを体験したら、よっぽどこだわりがあり金に糸目をつけない猛者でない限り、イヤホン難民の彷徨はひとまずゴールを迎えられるかと思います。
私がそうだったので。

では良いヘッドホン生活を。
おやすみなさい〜。