この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

二宮Kindlerの私がこよなく愛する小説10選

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

愛の本

好きなものは好き〜

久々にはてなブログの編集画面を開くと、はてなブログが素敵なお題をいっぱい用意してくれていた。
本当にこの「お題」ってやつはありがたい。
お題がなければ何も書くことが思いつかない。
お題代を払ってもいいのではないかというくらい助かっている。

余談だが、お題代(おだいだい)を声に出して読むとちょっと卑猥であることに今気づいてしまった。
たぶん「お」の後に同じ言葉を繰り返すと、ちょっと卑猥になる法則が日本語にはあるのだ。
おちん○んしか頭に浮かんでいないが、きっとそんな法則があるのだ。
本当に余談だった。ぜんぶ忘れてもらいたい。


とりあえず今おれが書き始めようとしているテーマは「好きな◯◯10選」だ。
これ、さらっとテーマになっているが、10はなかなかの数だ。
好きなもののランク付けは大好きだが、それでも10はなかなかの数だ。
最後まで書ききることができるだろうか。

皆さんはもちろん知らないだろうが、おれがテーマに沿ってブログを書き始めて、しっかりとラストまで書き終える可能性はおよそ50%だ。
公開まで辿りつけなかった残り50%は、↑みたいなどうしようもない余談を書いているうちに集中力が切れて、書きかけのまま闇に葬りさられている。
眠れるおちん○ん話に光あらんことを

 

私が好きな小説10選

好きな◯◯というのは広いテーマだ。
今回おれは「好きな小説10選」でいってみようと思う。
前回似たようなテーマで小説を5選あげようとしたものの、その中の1冊の紹介に熱量を注ぎすぎてしまい、実質1選となってしまったリベンジだ。

その人を知りたければ本棚を見よ
そんな格言もあるように、好きな本の紹介はつまるとこ人間性を表に見せる行為だ。
おれというやさぐれメガネについて知りたい人間がいるかはとりあえず置いておいて、がんばって最後まで書いてみよう。

 

1「勝手に生きろ」チャールズ・ブコウスキー

前回紹介した人生のバイブルにして人生を狂わせる魔の書。これを読んでから怖いものが消えました。

2「かわいそうだね?」綿矢りさ

平坦な言葉で人間の複雑な感情をすくいとる天才女流作家の最高傑作。綿矢りさはおれの永遠のアイドルです。かわいそうだね? をラストまで読まずに閉じた人はかわいそうだと思うくらい、とにかくラストシーンが凄まじく素晴らしいです。てかあのラストが書きたくて、逆算的にストーリーを作っていったと思います。

3「隣の家の少女ジャック・ケッチャム

Amazonのレビューで「読まなきゃよかった」「どうしても手元に置いておけず捨てた」など、星が1か5で真っ二つ割れる超問題小説。区分けはホラー小説とされていますが、ホラーって言葉がなまやさしく思えるほど、めちゃくちゃ精神的にえぐい作品です。映画もありますが小説のほうが心理描写が克明な分、本質的にえぐいです。最低で最高の傑作小説。

4「俺、南進して。町田康

元伝説的パンクロッカーにして、現代の文壇で華々しく輝く町田康の作品の中でも1、2位を争うほど有名じゃない部類の作品だと思います。
が、町田作品の中でも、とびきり文体が自由かつ、とびきり血の匂いが漂っていて、まあとびきり格好いい小説です。アラーキーの写真も素晴らしいっす。

5「どうで死ぬ身の一踊り」西村賢太

現代を生きる小説家で唯一といっていい、私小説のみで勝負する無頼な作家。芥川賞をとり映画化された苦役列車が有名ですが、あれ系の青年期篇より秋恵ものといわれる同棲時代な作品のほうがおれは好きです。この作品は特に西村賢太の生き様が濃縮されて描かれていて、これを読んでピンとこなかったら他は読まなくていいくらい踏み絵的な一冊です。合わない人にはとことん合わないけど、合う人にはとんでもない中毒性があります。ちなみに私は全作品をコンプリートしている重度中毒者です。あとNIRVANAの音楽と西村賢太作品の魅力や特徴は似ている気がします。

6「武蔵丸車谷長吉

故人であるが、こちらも壮絶なる私小説作家。この作品は飼っていたカブト虫についての話であります。と書くとほのぼのエッセイぽいけど、さすがは車谷長吉、そんな甘いもんじゃありません。死の深さと重さと生の気高さをこの短編、カブト虫の小さな体にぎゅうぎゅうに詰め込んだ厳かなる大傑作です。車谷長吉の本も熾烈な堕落の色気に溢れていて、読むと怖いものが消えます。

7「風の歌を聴け村上春樹

言わずと知れた日本を代表する作家のデビュー作。村上文学の中でも特にシンプルでスッと馴染みやすいビギナー向けの作品です。80年代のオシャレな匂いが強いシティポップみたいな作品です。本好きの友人と話しているとよく「村上春樹を嫌いそう」と言われるおれですが、いえ普通に好きです。申し訳ない。

8「しろいろの街の、その骨の体温の 」村田 沙耶香

コンビニ人間という代表作のせいで、人の感情がわからない例のアレみたいなレッテルがついている気がする村田沙耶香ですが、この作品を読めばそれが全くありえないことがわかります。感受性が超高い人間じゃないと書けない生々しい人間の感情が渦巻く衝撃作です。スクールカーストものは全然受け付けないおれですが、これだけは別。終盤、主人公が教室の尺度とは別の、自分だけの判断基準による美しさに気づきだすシーンは圧巻です。

9「宗教が往く」松尾スズキ

言わずと知れた劇団・大人計画の大ボス。個人的には戯曲より小説のほうが、ずっと松尾スズキの能力が発揮できている気がします。この人ほど文壇から過小評価されている作家なんていないと思います。もう本当にもどかしいくらいの過小評価です。松尾スズキの作品が芥川賞の候補になって落とされたときは不条理だと思いました。選考委員の中に松尾スズキを評価できるほど才能がある人間がいないのは悲劇だと思いました。
宗教が往くの前書きだけで芥川賞10回分くらいの価値があるよ、まじで。前書きだけでも読んでください。

10「彼女について知ることのすべて」佐藤正午

この方も過小評価されすぎな天才のひとりです。いちおう直木賞を数年前にとってたけど、いやいや遅すぎるよって感じですよ。直木賞の選考委員が束になっても叶わないほど圧倒的な文学の才能を持っています。佐藤正午の悲劇は純文学方面とエンタメ方面どちらの魅力も突出しているため、作家としてのポジショニングがどこか中途半端になってしまったところにある気がします。天才たる悲劇です。わかりやすく言うと、文学界の大谷翔平です。たぶん今のでわかりにくくなりました。彼女について知ることのすべてはページの9割が70点だったにもかかわらず、ラストシーンが1000点をつけたいほど素晴らしくて何度も読み返している大好きな作品です。佐藤正午好きに言ってもあまり響かない意見なので、とりあえず「鳩の撃退法」から読んでみてください。

結果、10選は少な過ぎた。

いやー最後までたどり着いた。
書評ということでなぜか自然に敬語になってしまう謎現象は起きたが、なんとか無事に書き終えた。

最後の方は思い入れが強すぎてなんか気持ち悪くなっているけどまあしょうがない。愛ゆえだ。
てか自然に敬語になったはいいが、普段書き慣れていないせいでAIみたいな不自然な敬語になってしまったけど、もう書き直す気合もないからこのままいこう。
乗っちまった泥舟だ。

やーしかし10冊は少なすぎた。
中島らも吉村萬壱田辺聖子も出せなかった。

無念ではあるが今日はもう眠いのでおやすみなさい。