この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

本棚という脳内風景の告白

今週のお題「本棚の中身」

本棚のアップ

久々に見る本棚はひどかった

電子書籍派な私の本棚

ここ5〜6年、本はほとんど電子書籍で買っている。
特に小説に関しては、AmazonKindle購入一択だ。
今さら説明不要だが、電子ブックリーダー・Kindle paperwhiteが、小説を読むにあたり本当に優秀なためである。

ちなみにさっそく脱線すると、最近Kindleで買った小説でダントツに良かったのは、町田康の「告白」だ。

 

町田康の告白

ゴールデンウィークに読んでいました

 

「告白」を読んだきっかけは、3年前に朝日新聞社が行った「識者120人が選んだ平成の30冊」という企画の記事を、今さら読んだことだった。

そこで3位にランクインしていたのがこの「告白」だったのだ。
(1位が村上春樹の「1Q84」、2位がカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」)

1位と2位を見る限り、うん?感のすごいランキングではあるが、それでも「識者120人が選んだ」という実にお上品な企画に、パンクロッカー・町田町蔵の過去を持つ町田康がランクインしているのは痛快であった。

もともとおれは町田康が大好きで、「くっすん大黒」から「きれぎれ」までの初期作はもう何十回とループしている。
が、それ以降の作品はなじめないところが多く、名作と名高い「告白」も未読だった。

まあ脱線が過ぎるからそれはいいとして、今週のお題である自分の「本棚」を久々に覗いてみた。

本棚は私の脳内の具現化だった

私の本棚

これが私の本棚

久々にじっくり見る本棚はひどかった
写真で撮ったことにより、改めてひどさに気づいた。

まず見ての通り、手前の本はなぜかすべて横倒しで納められている。
そして写真では見えないが、奥に隠れている列は、なぜかしっかり縦置きだ。
なんでこういう置き方をしているのかは、持ち主がわかっていないのだから誰にもわかるはずがない。

本の向きから、ジャンル、作者の並びにいたるまでもちろんバラバラ

「忌中」という自死をテーマにした車谷長吉の超絶ヘヴィーな本の下に、100パーセントの恋愛小説「ノルウェイの森」があり、その下に「もっとソバ屋で憩う」というほのぼのお散歩ガイドがある親和性ゼロの並びだ。

Kindle内での整頓された本の並びに慣れた今、情報がカオスすぎて目眩を起こしそうな本棚である。

ただ、写真を見ているうちに思ったが、きっとこれがおれの脳内なのだろう。
部屋は自身の脳内風景の具現化だと聞いたことがあるが、それは本棚も同様なのである。
この雑多な文学が雑多に入り混じって、おれという人間が作られているのだ。

そう考えると、この置き方・作者・ジャンルがランダムに並んだ本棚も、このままでいいかという気がしないでもない。

それでは今日はおやすみなさい。
ではでは。

と、強引に良い感じに終わらせようとしていたら、写真を見てもうひとつ気づいてしまった。

 

町田康の告白

あれ?

もう持ってたのね。
告白。