この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

黄金が枯渇しカレーに飽きた時代に鳴る音楽

今週のお題ビフォーアフター

2022年のアップルミュージック

先日ちらっと書いたが、10月か11月くらいからアップルミュージックに乗り換えた。

で、さっきアプリを開くと、アップルが2022年のプレイリスト「あなたがこの年に一番良く聴いた曲」というものを用意してくれていた。

上記の通り、実情は直近3ヶ月弱のプレイリストだが「ああ2022年だなあ」とこの並びを見て思った。

 

アップルミュージックのプレイリスト

2022年のプレイリスト

Cenzury like a Bruce Lee」と「No Shit」って誰のだよって感じですが、これは自作の曲で、なんでこれが上位なのかというと
「アップルミュージックでどう再生されるか」の検証と、
ただ単に自分で気に入っているから(自作曲は通常の100倍の愛着バイアスがかかるシステムが脳内にあるらしい)よく聴いてしまったという二つの理由がある。

メロディー枯渇問題があるようで

とにかくラインナップを見て顕著なのは、

くっきりとした歌物メロディーを持った曲が少ない。

これである。

上記のリストで「歌のメロディーを口ずさむ」行為ができる曲、要するにアカペラでなんとかなる可能性のある曲は「IGOR'S THEME」と「Sad Cowboy」だけだ。

それこそ何十年も前から「黄金のメロディーはすべて掘り尽くされた」みたいなことは言われていたようだが、改めて枯渇具合がえぐいなと思う。

まだマイナー進行の暗い寒色系の方向にはいくらか黄金が残ってそうだけど、
メジャー進行の「これぞアンセムみたいなメロディーを武器にしたバンドなんて、それこそ90年代のオアシスが最後なんじゃないかと思える。

日本人が一番心地よく感動できると言われるカレーみたいな必殺のコード進行・通称カノン進行という金脈も、そこに眠る黄金のほとんどは90年代に織田哲郎がごっそり持ち帰っていて今やハゲ山だ。
※ちなみに日本で異常に人気なオアシス曲の「Don't look back〜」や「Whatever」も骨組みはほぼカノン進行である。

とはいえ音楽シーンも変わり続けるようで

とはいえ、カレーばかり食ってても作っててもそれはそれで飽きる。
OASIS解散後のノエル・ギャラガーも「もうカレーは作らん」と言わんばかりの作曲スタイルを貫いている。

黄金のメロディーが掘り尽くされたといわれる時代だが、そもそも黄金の定義は個人単位でも大衆単位でも思った以上に目まぐるしく変わるし、自分自身、結局なんだかんだ数年に一回は大当たりのアーティストと出会っている。

タイラー・ザ・クリエイター、スロウタイ、black midi、5年前の自分はまったく知らない。というかスロウタイ、black midiなんてデビューもしてない。
10年前の自分じゃそもそも受け入れられていたかわからない。

変化していくことが良いこととは特に思わないけど、現世を楽しめる要素のひとつだなと思いつつ眠すぎて早く締めたいと思いつつ筆をおきます。

ちなみに↓は黄昏時の商店街をサンプリングして自作した、醤油みたいなチルビートです。

 

linkco.re

 

最近のこの創作意欲の理由もよくわからない。
この時間に起きてる理由もわからない。
今日なんでこれを書き出したのかもよくわからない。

わからないまま放置できる不肖な男です。

ではでは、おやすみなさい。