この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

feat.を人生で使う日がくるなんて思っていなかったよ

お題「#この1年の変化

ROPEジャケット

自粛生活をきっかけにハマった音楽制作のディープな沼

生きていると何が起こるかわからない。

言わずもがな、この1年は激動だった。
未知のウイルスで社会情勢が大混乱し、生活様式ごと変化が訪れるなんて、デロリアン2019年のおれへ伝えにいったとしても、おれがちゃんと信じてくれるかわからないくらいの変化だ。

『今日ドライブしてたら、銀色の車からやばい目をしたメガネが降りてきて「マスク買え」「トイレットペーパーは絶対に切らすな」と意味不明なことを言われた。ニュータイプのあおり運転か』

そう日記やTwitterに書く程度で、まともにとらえない可能性のほうが高い。
それくらいの非現実的な変化だった。

まあこのニューノーマルな生活に、不満や不安やグチは尽きない。
ただネガティブなことばかり言っていてもしょうがない。

それに不要不急の外出禁止を余儀なくされたこの異常な自粛生活が、おれにポジティブな変化をもたらした部分もある。

音楽制作へのどハマりだ。


前からちょこちょこピコピコと触っていたDTM(パソコンを使った音楽制作)だが、狭い我が家でひとりで遊ぶしかない自粛生活をきっかけに、どっぷりとその沼へとつかることになった。

去年春から夏にかけコンプだEQだのミックス知識を蓄え、曲想を練り、9月にHipHopなのかなんなのかわからないガチャガチャしたアルバムを出した。予想外に売れた。

で、それがまわりまわって、今月とある歌姫と共に、初めてのラブソングをリリースすることになった。

自分が真顔でフィーチャリングとか言い出すなんて、1年前は思いもしなかった。
ただ何がきっかけにせよ、新しい扉を開くのは良いことだ。

見知らぬ歌姫とフィーチャリング曲をリリースするまでの迷走

この曲の原型を作ったのはだいぶ前だ。
ラブソングといっても、このこじらせメガネはストレートに愛を訴えることをしたがらない。

で、やはりできたのは、いびつな愛の歌だった。
とらえようによっては、意味がわかると怖い歌になりかねない歌詞だったが、おれはけっこう気に入った。
曲名は、歌詞に出てくるアイテムから『ROPE』と名づけた。

穏やかなメロディーに、悲しみと喪失感と安堵感が混ざったリリックが特徴のこの曲は、響く人には響くだろうなという、ある種の魅力があるように思えた。


【ROPE(feat.詩歩)】

youtu.be

 

が、作るだけ作っておいて、ここで困ったことが起きた。

いかんせんおれのとち狂ったボーカルでは、この繊細な歌をまったく歌いこなせないことに気づいたのだ。

「この子、本当に私の子かしら?」
そう首をかしげるほど、自分の遺伝子と異なる我が子を前に、おれは途方にくれた。
そして、こいつは手にあまると判断したおれは、パソコンのフォルダの奥底にこの曲を封印した
おふだを巻かれて誕生直後に捨てられた飛影の姿が脳裏に浮かんだ。


そしておれはシャイニングスターな歌姫・詩歩の声に出会った。

で、時はたち、今年1月の日曜日の深夜。
おれはいつも通りの日曜深夜の時間を送っていた。

「寝たら月曜がくる。寝たら月曜がくる。」
サラリーマンの悲しい習性だ。
寝ることによって、休日に自らとどめを刺してしまうという謎の思想に支配されているおれは、寝落ち寸前の中、なんとか日曜を長引かせようと奮闘していた。

で、いつものようにYouTubeをはじめ、片っ端からネットをさまよう中で、おれは「詩歩」というボーカリストの存在を知ってしまった。

その声におれは衝撃を受けた。


ちなみにおれは、自分のボーカルにはすこぶる評価が甘い、というか、こちとらサラリーマンですがなにか? くらいクオリティに対して無責任に開き直っているが、人のボーカルのときは割とシビアだ。
特に女性ボーカルにはうるさい。

技術の高い、いわゆる上手い人間はいっぱいいるが、大事な要素は技術より声質だ。
高音がどれだけ出せるかなんてどうでもいい。

で、詩歩嬢のあどけなくも芯があり、普通に歌うだけで儚い切なさが漂うその声を聴いたとき、直感的におれは思った。
あの封印していた曲を歌うのは、この人しかいないと。


youtu.be

 

ちなみに詩歩嬢は「シャイニングスター」という、おれの知らない界隈では定番化しているアニソンライクな曲のボーカルをとっていることで知られているようだが、おれが惹かれたのは、オリジナル曲の「そっくりだね」の歌声である。

最初に『そっくりだね』を聴いたときは「これだよ!」と思った。
続いて、『シャイニングスター』を聴いたときは「そっちじゃないよ!」と思った。

これ同じ人かと思うくらいギャップを感じたが、それくらい表現力に幅があるボーカルということもわかった。
頼む前から、超頼もしい。

そしておれは気持ち悪いDMを送った。

おれは詩歩嬢のTwitterを探しだし、日曜の夜中にもかかわらずDMを打った。

『いま偶然詩歩さんを知った者です。走りました、電撃が! この曲をうたってください。もうあなたしかいない』
みたいな内容の、興奮と気持ち悪さがビンビンほとばしる文面だった。
これにノイズまみれのデモを添付して送った。

とはいえ、近況を見る限り、しばらく本格的な活動を休止していると思われる詩歩さんだ。
キモい文章をさっ引いても、まあシカトだろうなという諦めもあった。

しかし、ものの1時間もしないうちに彼女から返信がきた。
ぜひ歌わせてほしいです」と。

「おおう、ジーザス…」
おれは天を仰いだ後、「もうキャプチャとりました。今の発言は取り消せませんから」と書きたい衝動を抑えて、「ありがとうございます!」と返信した。


で、その2週間後には、詩歩嬢と初めてのスタジオに入り、そのまた2週間後が今である。


そしておれは初めてづくしの曲をリリースした。

という流れで、初めてのラブソングにして、初めてのfeat. おまけに初めてコンプラ的にセーフな曲、『ROPE』がリリースされた。

最初の構想ではキレッキレのラップで歌中にカットインしようとか考えていたのだが、KYメガネの嫌がらせコーナーにしかならないことに気づき、おれは無言を貫く判断をした。

結果、大正解だった。

各音楽ストリーミングサービスで配信中なので、ぜひぜひ聴いてみてください。

 

linkco.re


こんな感じに未知の人と知り合い、共同で物を作って発表するのは初めてだったので、とても新鮮で刺激的な経験だった。

ひとりで好き勝手にガチャガチャした音楽を作るのも楽しいけど、人とつながりを持つのはやはり大事というか、やっぱり良いものです。HipHopっすね。

外出自粛の生活が、まわりまわってこの共同リリースを生んだかと思うと、なかなか感慨深いものがある。

ではでは〜。

音楽を聴きながら会話できる"ながらイヤホン" ambieサウンドイヤーカフをおすすめ

お題「#新生活が捗る逸品」

アンビーサウンドイヤーカフ

おれ専用カフェラウンジが作れる究極のながらイヤホン・ambie(私物)

 

この春から新社会人になった皆さん。
ようこそ地獄へ。

駅で見かける大学生の「おつかれー」という挨拶の光景に、
「お前らなんも疲れることないだろ」と毒づくようになったら、それは順調に大人の階段をのぼっている証です。
胸を張って毒づいてください。

それはともかくね、社会人にぴったりのイヤホンを発見したので紹介します。

デスクワーク中の必須アイテム・イヤホン。
ただこれ、新人だとなにげに装着するのにハードルが高いのが実情ですよね。

電話がなったら真っ先にとらなきゃいけない、声をかけられたらすぐ応えなきゃいけないなど、新入社員にはシカトを決めこめない事情が盛り沢山。
そんな状況でめっちゃ役立つ、周囲の音が丸聞こえの魔法のイヤホンが"ambie(アンビー)"です。

 

ambie(アンビー)サウンドイヤーカフとは

ambieは、独自の装着方法で、耳をふさがず音を楽しむ、今までにない"ながら聴きイヤホン"である。
音楽を聴きながら会話をしたり、背後の車のエンジン音や駅での放送、上司からの呼びかけにも気づける新時代のイヤホンである。

ambieの装着方法

ambie装着図

ambie装着図

耳を塞がないでどうやってつけるの? って思った方のために、おれの耳に装着した写真を撮ったのだが、なぜか耳のみでもむさ苦しさがほとばしったので、公式の美男美女の写真を使わせてもらおう。

イヤーカフの名前の通り、耳穴に突っ込むのではなく、耳のふちに挟むのである。
耳穴に向いたノズルから音楽がプシャっと直で放出される仕組みである。
驚くほどシンプルな構造だ。


こんなシンプルな、原始的とさえ言える構造のくせに、不思議と周囲に音漏れがないのだ。
そして不思議なくらい音楽が明瞭に聴こえるのだ。
公式サイトの説明によると、SONYの高度な音響技術が使われており、この不思議なリスニング体験を可能としているとのこと。

細かい理屈はわからないが、"SONYの高度な音響技術"ときた時点で間違いはない。
「なるほど」と納得すればいいのさ。

ambieの良いとこ・残念なとこをレビュー

ここからは実際におれ自身が使ってみて、「アンビーのここ最高!」「ここがこうだったら…」と胸の内にためていた評価ポイントを公表しよう。

私的アンビーちゃんの良いところ

周囲の音が聞き取れる

ここが売りだから当然なんだけど、やっぱりすごい。
耳の穴は開きっぱなしだから、周囲の音が聞こえやすいどころでない。ハードロックを聴いていようが、外の音はすべて聞こえるし会話も楽々できる。
例えるならBGMの流れるカフェに常にいる感覚だ。
会話をする際に、イヤホンを外す必要がない便利さは、毎朝のコンビニで早くも実感できる。

マイクもついているから電話もweb会議もOK

最近、当たり前となったweb会議も、マイクがついているambieなら楽勝だ。
これは意外と重宝する機能で、イヤホン選びの必須機能としている方も多いだろう。
マイクつきイヤホンが欲しいと思っている方は、ぜひambieも検討にいれてほしい。
有線なんで電池切れも心配なしである。

デザインがかわいい

イヤーカフと呼ばせるのは、その装着方法によるものだけではない。
ambieはデザイン、カラーリング共にセンスがよく、アクセサリー的な要素として成立する文字通りイヤーカフの機能も備えているのだ。
おれの実体験上でも、ambieの外見はよく褒められる。本体であるおれを差し置いてチヤホヤされてやがる。

めちゃ安い

これだけの高機能で、そのお値段はなんと「6,050円(税込)※2021年4月現在」である。
とんでもないコスパだ。
「冒険したっていいじゃない。失敗したっていいじゃない。6,050円だもの。みつを」としみじみ言いたくなる素敵な安さである。

私的アンビーちゃんの残念なところ

低音が弱い

これは構造上どうしてもしょうがないのだが、音楽鑑賞をメインとした場合、やはり耳穴に直接ぶっこむインナーイヤホンと比べると物足りなさは出てくる。
特におれの場合は、普段聴く音楽がロックかHipHopの二択なので、重要要素のベース音が弱まると極端にクオリティが変わる。
特にHipHopなんて、ただの早口英会話みたいになるので、英語耳を鍛えようと思う時以外は、ambieで聴くことはなくなった。
まあこれは周囲の音が聞こえる利便性とのトレードオフだ。
ちなみにポップス系は普通に気持ちよく聴こえます。

1日つけ続けるとさすがに痛くなる

するどい方は気づいているだろう。
「会話ができる」「買い物ができる」「web会議も電話もできる」となると、そう、イヤホンを外す必要がほぼなくなるのだ。
会うのが身内の人間ばかりであれば、1日中ambieをはずさなくても生活に支障がないということである。
実際、おれはそんな1日が多く、実際つけっぱなしにしたことが多々あるが、さすがにずっとつけてると痛くなる。
とはいえ、これは個人差があるので、そもそもイヤーカフとかアクセサリーをつけ慣れている人なら余裕だろう。

なにそれって話しかけられる

これね。
時によってはイヤホンって「話しかけないでください」の意思表示にも使えるけど、ambieだとそうはいかない。
なにしろ思いっきり、耳の穴が開いているから。「話しかけて大丈夫ですよ」といわんばかりに開いているから。
独特かつキュートなデザインが注目もされるから「むしろ話しかけてください」くらい無言のアピールさえしてしまっている始末だ。

おれもambieをつけ出してから、何もつけていない時より、確実に話しかけられる率が上がった。
特に最初の1週間で一番多い質問は「なんですかそのイヤホン?」である。
よって、おれはambieのセールス担当のごとくambieを説明する機会が増え、このブログに記せるほどambieに詳しくなってしまったのだ。

まあとにかく新体験を持たらす超おすすめのイヤホンなので、ぜひぜひ試してみてください。

あと余談ですが、会議しながらエアロスミスのミス・ア・シングを流すと、超ビッグプロジェクトを進めている気分になれます。

ではおやすみなさい。

それパクリじゃないの?サンプリングってなに?サンプラーってなに?

今週のお題「下書き供養」

深田えいみ

サンプリングとほぼ無関係な深田えいみ

またしても下書き供養。
この機会に駄文を放出しておこう。

ここ数年、一気に知名度を獲得した概念「サンプリング」、そして男子なら誰しも一度は憧れる機材サンプラーについて書いた内容だ。

 

サンプラーってなに?音楽制作してても知らない機材や理論がいっぱい

DTMだトラックメーカーだなんだ、いかにも音楽知ってますよみたいな顔をしてブログを書いているが、実は素人になにかが生えたような知識しかない。

音楽の機材記事や雑誌を読んでも、知らない単語がそこら中に出てくる。
もっと言えば、持っている録音機材やシンセのツマミとかにある英語もよく意味がわからないままグリグリ回している。

でも丸メガネの繊細そうなツラに反して、細かいことを気にしない文化系パンクさが売りなので、わからないことが全然気にならない


作曲でもそうだ。
様々な音楽理論が溢れかえっているが、わからないことだらけだ。
数十曲作ってはいるが、コード展開だコード理論だなんだとさっぱりだ。
たまに調べるけど、覚えられない。
覚えられないけど、気にならない。


これはたぶん、音楽理論に詳しい奴が作る音楽が、決してかっこいいと限らないことが多いのも要因のひとつだと思う。
理論、必須じゃないじゃん。って思ってしまう。

あと前に世界の坂本龍一が、『音楽理論より感覚が大事』的なことを言っているのを知って、教授がそう言うなら理論やっぱ必要ないじゃん、という考えにますます拍車がかかった。
YMOが味方なら、もう怖いものはない。

まあそんな感じで、私は音楽理論軽視派を貫いている。
で、この話が今回のサンプラー話への伏線なわけだ。

楽器弾けない、音楽理論ゼロ。そんな連中がサンプラーを育てた。

音楽好きが当たり前と思っている知識や言葉は、意外とビギナーに知られていないことが多い。

サンプラーシーケンサーという言葉はなんども聞いているが、ぶっちゃけ割と最近までおれはなんなのかわかっていなかった。

サンプラー【Sampler】とは?

サンプラーが一体なんなのか知らない人は多いと思う。
サンプラーは音をサンプリング(標本)して好きなタイミングで鳴らせる楽器である。

要するに「レコードやマイクから音を録音→パッドを押すと再生」というだけのガジェットだ。
こいつがあれば生活音や普段の会話だって、ビートに早変わりだ。


サンプラーの起源をたどると、元々はオーケストラの楽器を簡単に使いたくて、いろんな音を録音しまくったスイッチを並べまくって、それをプッシュして再生させようって単純な発想から始まった機材だ。

そして"センスだけ"に頼る音楽制作が可能となった。

サンプラーの登場により、ドラムの叩けない奴がプロのドラム音を操れるようになり、ギターの弾けない奴がプロのギター音を操れるようになった。

楽器弾けない、音楽理論わからない。でもあの曲をここで切ってこの曲と組み合わせたら格好いい気がする。
そんな潔いまでに"センスだけ"の連中が、このマシンを高度に操り、現在のHipHopのビートを作りあげてきた。


元々のハードのデザインは、四角い箱に触り心地の良さそうなゴム製のパッドがついているのが定番の無骨なマシンだ。
マイクやデータ転送などでアサインした音を、パッドを叩いて音を再生する。

ここ数年、長く静かに指ドラムがきている。
このパッドをペコペコ叩いて格好いいドラム音を鳴らす人が増えている。

動画を観てるとすごく欲しくなるガジェットだ。

 

サンプラー

このパッドを叩くと、アサインした音が鳴るのだ

 

サンプリングはパクリか?

最近よく聞く「○○をサンプリングしており〜」というのは、要するに別の他人の音源を持ってきて、別の曲に組み込んでいることをさしている。

サンプリングは特に日本においては、まだ比較的新しい文化で、この手法には賛否両論ある。

基本的には他人のつくった在り物の曲を取り入れて、編集して自分の曲とする結構タブー的行為なので無理もない。
特にオリジナル信奉の強い日本だと「パクリ」という強烈なパンチラインで即ネガティブなレッテルを貼られる。

サンプリングがパクリか否か。
これは音楽シーンにおいて、永遠のテーマである。
なので、世界各国でも著作権を巡って数々の訴訟騒ぎが起きている。

ちなみにおれはもともとサンプリング否定派だったが、カニエ・ウエスを知って、すごいものはすごいとコロリと寝返った。
とにかく、原曲をまったく異なるクールな曲に変貌させるセンスは圧巻で、カニエを聴いてからサンプリングに抵抗がなくなった。

なんていうか「かっこいいコラージュ写真」を見る感じで、自分の中でしっくりきた。
たしかにあれはパクリじゃない。

ちなみに余談だが、おれのPCで「かにえ」と打って変換したところ、なぜか「蟹江」カニ絵」の二択しか候補が出てこなかった。

「蟹江」により名優・蟹江敬三が頭に浮かび、「カニ絵」で謎のゆるキャラみたいな女子のカニが頭に浮かんで、おれの頭にカオスとストレスを作っている。

「サンプリング」のネーミング効果

とはいえ、雰囲気的に日本の世論も徐々に、音楽における他社創作物の引用行為を容認してきている気がする。

というか、フリースタイルダンジョンのおかげか、今まで「パクリ」としか呼び名のなかった引用行為に、新たに「サンプリング」という"呼び名"がついたのが、すごく大きい気がする。

「デブ」と「マシュマロ系」で印象がまるで異なるように、同じ行為を指しても「パクリ」と「サンプリング」は受ける印象がまったく違う。

このネーミング効果が異常に強いのだ。
なんなんだマシュマロ系女子って。
見事すぎるだろ。

誇らしい。サンプラー代表は日本製だった

サンプラー = HipHopの機材」のため、生まれも育ちも日本とは関係なさそうだが、実は違う。

なんと、ヒップホップの進化の中で革命とも言える役割を果たしたサンプラーは、れっきとした日本生まれでヒップホップ育ちのAkai MPCだ。
もはやMPCなくして、ヒップホップ音楽は生まれていないと言っても過言でない。


これにおれは衝撃を受けた。

アメリカのブロックパーティーでホットドッグを食って、
「やっぱ本場は美味いっすね」と隣のボブに話しかけたら、
「NoNo、ソノソーセージハニッポンハムダYO。パンモヤマパンダYO」とボブに返されたくらいの衝撃だ。

わかりやすくするために出した例えのせいで、逆にわかりづらくなるのはいつものことだからもう気にしない。
ちなみにセブンイレブンのホットドッグの美味さは侮れない。

日本メーカーのサンプラーでは他では、ROLANDのSPシリーズも有名だ。
ここのリアルタイムで音に劇的な変化を与えるDJエフェクターは、プロからも評価が高く、ツマミをくりくりするだけで、友人から「すげえ!」と言われるそれっぽい変化を色々加えられる。

私のおすすめサンプラーポケットオペレーター"PO-33 K.O!"

サンプラー買いてえ!
となったとしよう。
これは音楽好きたるもの一度はかかる病である。

そこで、めっちゃオススメしたい一台がある。
それがteenage engineeringというところのポケットオペレーターというシリーズK.O!だ。

AKAIやローランドももちろんいい。
でもおれがダントツでオススメしたいのはK.O!だ。
こいつの魅力を端的に説明しよう。

ポケットオペレーターのサンプラー

これが安くてキュートな最強サンプラーKO!

魅力その1: 安い

ローランドとかAKAIは高い。
安いやつでも3万だなんだって、ビギナーが冒険するには足がすくむ値段をしている。

そしておれの統計では100人中97人は、勢いと雰囲気だけでサンプラーを買ってしまい、永久凍土に眠らせてしまう。
無謀な冒険は勇気と呼ばない。

じゃあK.O!はいくらかって?
1万ちょいだよ!!!!

魅力その2: 小さい軽い

もうめちゃくちゃ小さい。
手のひらサイズである。
そして基板むき出しだからめっちゃ薄い。

ローランドのSP-404SXとか"コンパクト"と言われてるサンプラーでさえ、ハードカバーの太宰治全集の一冊分くらいのウェイトとサイズあるからね。

その点、このK.O!はマジでポケットに入るからね。
軽いどころじゃなくて、人からバッグにこっそり入れられていても絶対気づかないレベルだよ。
もともとバッグに何も入ってなかったらそりゃ入れられたことに気づくけど、だったらそいつはなんでバッグ持ってたんだって話になるじゃない。

疲れてきて話が脱線しだしているじゃない。

魅力その3: 高機能のエフェクト群

これはびっくりしたよ。正直なめてた。
おもちゃ程度に考えていたけど、余裕でライブで使えるレベルよ。
DJエフェクターが、めちゃめちゃいい。

ただ超シンプルなデザインに超絶多機能を詰め込んであるため、意外と操作にクセがある。

「アレとアレを同時に押すとコレになる」みたいのが結構あって、直感的な操作という点では微妙ではある。
だから無意識に予期せぬ機能を発動させてしまうこともある。

前に知人とスタジオに入った時、こっそりトラックに割り当てていた、深田えいみのあえぎ声がエンドレスで流れる事故があった。

BPM160のハイスピードで、あんあんあんあああああってエフェクト付きのあえぎ声が大音量で流れる空間は、そりゃもうカオスだったぜ。

まあそれはいい。
とにかく、このガジェットはサンプラー界の革命だよ。

やっぱりサンプラーはハードがいい

サンプラーも今やDAW内に標準装備されているのが普通。でも単体の楽器として所持して活用している人はいっぱいいる。

たしかにサンプラーにはなにかこう機能ではなく、ハードを所持したい妙な魅力がある。
何もできなくとも、何かできる気分にさせてくれる不思議なガジェットだ。

なんていうか、あの無骨なルックスが大好きなのだ。四角い箱に触り心地の良さそうなパッドがいくつも並んでいて、ってこの話さっきも書いた気がする。

長文を書いたせいで、脳のメモリが限界にきている。

音楽理論ゼロの私が作った曲を聴きながら、さようならです!

 

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時短で悟り!般若心経が何を言ってるのか知りたい人は集合

今週のお題「下書き供養」

般若心経とはなにか

今週のテーマが下書き供養ということで、かつて謎のテンションで書かれ、下書きに眠るべくして眠っていた長大な般若心経論を出そうと思う。

最後まで読めた方に仏の慈悲がありますように。

  • 現世の苦しみから解放されるお経・般若心経のお話
    • ちなみに寺男の1日ってこんな感じ
  • 般若心経こと『般若波羅蜜多心経』とは?
  • 般若心経ってどんなお経?
  • こいつはわかりやすい。般若心経のかっこいい現代語訳
  • 般若心経が難しいのは、知るものではなく"わかる"ものだから
  • 最後にギャーテーいっときますか

 

現世の苦しみから解放されるお経・般若心経のお話

今日は現世の苦しみから解放される究極の経典といわれる『般若心経(はんにゃしんぎょう)』のお話をします。

結構前になる。
ある寺に住みこみで寺男(てらおとこ)をやっていた時期があった。

寺で働く男だから寺男
さすがお寺、無駄と遊び心がゼロのネーミングセンスだ。

ただ、さすがに味気ないので、ためしに英語に訳してみる。
"Temple man"
突然かっこいい。Theとかつけたくなる。

"The Temple man"
なんかすごくバンドっぽくなった。

The Temple manとは、お寺界のADみたいなものだ。
掃除をしたり、卒塔婆を並べたり、座布団を敷いたりと、なかなかに忙しい職業だ。

ちなみに、どういういきさつでおれが寺男になったのかについては、ここで語るつもりはない。
人には、謎のままにしていたほうがいいこともある。

"A secret makes a woman woman." (秘密は女を女にする)
そういうことだ。

ちなみにおれは女じゃない。無精ひげの丸メガネだ。
上の言葉は、寺に置いてあった『名探偵コナン』で覚えた。

ちなみに寺男の1日ってこんな感じ

お寺にいたというと「修行してたの?」「坊主頭だったの?」と必ず聞かれるが、どちらも答えはNOだ。
一秒も修行してないし、当時はカート・コバーンのような金髪だった。寺男はそれが許される。

寺男の朝は不健康なくらい早い。
4時起床だ。
本堂の真下の部屋に住みながら、常に煩悩と雑念の虜のおれは、毎日寝不足だった。
寺では22時就寝でも、かなりの夜更かしとなる。

で、寝ぐせ・半睡のまま、境内の掃除開始。
おれのいた寺は、規模でいえば中の上くらいの、そこそこにでかい寺である。
出没!アド街ック天国』にも地元の名物寺として出没したことがある。

広大な敷地内には本堂だけでなく、3軒の住み家や集会所が建ちならび、さらにはカリスマ茶人・千利休の利休庵を模したような茶室までいくつか設けられていた。

それゆえにこの寺での掃除は、茶の湯的な美的感覚を求められる。
禅で有名な"わびさび"の概念はここで学んだ。
落ち葉をきれいに掃ききるのではなく、適度にちらすのがポイントだ。

で、その掃除後にマストで唱えさせられていたのが、はいきました、『般若心経』だった。 

般若心経こと『般若波羅蜜多心経』とは?

般若心経とは、約300文字の中で大乗仏教の心髄が説かれているとされる、数ある経典の中でも一番メジャーなアンセム的お経だ。

正式な名前は『般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみつたしんぎょう)』という。
ちなみに"はんにゃしんぎょう"と女の子が言うと、とても可愛いのでおススメだ。
「にゃ」がポイントだ。

まあ、おれが言ったところで特に可愛くはならなかった。
おれはクタクタのネルシャツがよく似合う丸メガネだ。

最初は覚える気もなく、覚えられる気もしなかったが、人間の学習能力はすごいもので、毎日唱えているうちに、何も考えなくても勝手に口が動くようになった。

お経独特のグルーヴ感は、唱えてみると意外とおもしろい。
木魚の4つ打ちビートでなにげにノれる。
特にラストの、
「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」の部分がサビっぽくて超かっこよかったので、必要以上に熱をこめて唱えた。

坊さんが複数人で唱える時も、この個所は大合唱になる。
で、唱えられるようになると、今度は意味を知りたくなる。

で、住職に般若心経の意味を聞いてみたのだが「知らねえよ」と言われたので、自分で調べてみた。

般若心経ってどんなお経?

まずこの経典は、物語形式というかストーリー調で幕を開ける。
ざっくり言うと、観自在菩薩が舎利子って弟子に悟りを語っていく感じなのだ。

でね、観自在菩薩の言うことが本当にワケわかんねえのよ。
あれよあれよと置いてけぼりを食らいます。

これ舎利子はなにを思いながら聞いていたんだろうって、感情移入しちゃうくらいワケわかんねえのよ。
舎利子は絶対、途中で違うこと考えてますよ。スマホ見てますよ。

まあでもそれも無理ないよなって思っちゃうレベルの難解さなのよ。

で、こんな難しい観念的な経典を本当にみんな理解して唱えているのだろうか、って疑問に思って、寺にくる檀家さんたちに意味を聞きまくったんだけど、
「さあ」「さあ」「さあ」って福原愛のサーブみたいな声が返ってくるだけなんですよ。 

あの頃は、愛ちゃんがまさか今日みたいな因果応報の大ピンチになるなんて思わなかったよ。
この世は諸行無常よ。

こいつはわかりやすい。般若心経のかっこいい現代語訳

で、肝心の内容はなにが書かれているのか説明しようと思います。

ただここで「お釈迦様が大勢の弟子達や菩薩様と共に…」と書きだしたところで、自分も読者も眠くなるので、もっとわかりやすいのないかなと探したら、すごく良いものがあった。

そうとう前の情報だが、ロックな語調で訳した般若心経が話題になったらしい。
話題になったってことは、要するに万人が理解できているってことだ。
で、その般若心経の現代語訳がどんなもんかって引用してみます。

出だしだけ、鳥貴族で先輩にビジネスをもちかけられたくらい、うさんくささ満点ですが、そこから先は圧巻です。すごく良いです。

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その動物を見てAは白い馬と、Bはいや黒い馬だよと言いました

今週のお題「祝日なのに……」

ピノコのアッチョンブリケ

アッチョンブリケですむ損感ならまだ良し

 

タイトルの馬の伏線は後々回収します。

 

はてなブログ
今週のお題は「祝日なのに……」です。

祝日が土曜日に重なってしまうと振替休日が発生せず、ちょっと損した気分になりませんか?

 

ちょっと待ってくれ。

知らなかったよ。
昨日の土曜日が、春分の日だなんて知らなかったよ。

損した気分になりませんか?


なったよ。
今なった。
知ったことにより、損した気分になった。


人間は不思議な生き物だ。
昨日が春分の日だと知らないままでいれば、おれは損した気分も味あわずにすんでいた。
知った前後で、おれの状況はなにひとつ変わっていないのにだ。

こういう時、記憶を消せるアプリがあったら便利だなと思う。

「ヒマでオーバーなメガネだな」
読者はそう思っただろう。
ヒマなのは当たっている。
だが決してオーバーではない。

春分の日からの幸福論

これ春分の日だからまだ「ちょっと損した気分」ですんでいるけど、状況が状況なら、人生観を左右するほどの事態になる。

最上級の例でいくと、
ふとやってみた競馬で三連単を的中させ概算1,000万円以上をゲットした直後、その当たり馬券をうっかりシュレッダーにかけてしまった、としたら。

発狂だ。
ブラックジャック先生に3億払って記憶を消してもらいたいくらいアッチョンブリケなトラウマになる。

「よく考えてみろ、馬券売り場に並んでいた時と、シュレッダーにかけた後で、財布の中身は何も変わってねえぞ。まあ飲め。飲んで忘れろ。飲んだらぜーんぶ夢」

そう肩をたたいてくるワンカップおじさんがいたら、殴りかねないくらいの「損した気分」だ。

とはいえ、おっさんの言ってることは間違っていない。
その通りだ。馬券を買う前後でおれの状況はなにひとつ変わっていない。

そして馬の話へいく

人生は捉え方次第で、いくらでも形を変える。
そして2021年現在、記憶を消すアプリはリリースされていないが、意識の持ち方次第で物事の捉え方を変えることはできる。

檻の中に入った動物を見て、Aは白い馬だと言いBは黒い馬と言ったという、友人のATSUSHIから聞いたどこかの国の小話を思い出した。

檻の中にいる動物がシマウマとわかっていながら「白い馬がいるね」と言える人は、幸福になれる才能を持っている人でしょう。

"檻のシマウマ
白でメシウマ
消すぜトラウマ
イェーイェーイェー"


あ、発狂したわけでなく、私はいちおうラッパーもやってるので。
ではでは。

あなたの卒業式の記憶を「金八先生」のものへ書き換えさせていただきました

今週のお題「〇〇からの卒業」

金八の人という字

GOLD8 a.k.a 金八

 

どうして春になると眠くなるの?

いきなりで恐縮だが眠い。
今日は休みで、外はぽかぽか日和で、暖かい風が吹いている。

しかし眠い。
緊急事態宣言でなければ、外に飛び出したいくらい眩しい日差しが部屋に入ってくる。

が、眠い。


とうとう春がきた。
春になると眠くてしょうがない。
頭も体も動かなくなる。

なぜ春はこんなに眠いのだろうか?

友人のATSUSHIによれば、地球全体の総エネルギー数はあらかた決まっていて、春になると植物や動物など動きださんとする者たちにエネルギーが寄るから、その分ぼくら弱者が割をくってガス欠状態になり眠くなるらしい。

つまり、本来おれがばりばり活動するためのエネルギーは、道に咲く草花やミツバチ、駅前で居酒屋の検索をかけている大学デビューのリア充たちに吸い取られているってことだ。

このエネルギー安定の法則が、ウソかホントか知らないが、確かめる力もないくらい眠い。


しかし眠い眠いといっているうちに休みが終わってしまう。
なんとか起きた証を残すため、あわよくば頭を活性化させるため、おれは久々にブログを書くことにした。

 

今週のお題が卒業だから卒業の思い出

のっけから恐縮だが、おれは卒業にそんなに思い入れがない。
いま学生時代の卒業を思い出そうとして頑張っているが、"無"といっていいほど思い出せない。

そうこうして記憶のプールをもがいているうちに、少しづつ卒業の日っぽい絵が浮かび出したのだが、教室で一緒に泣いているのがなぜか濱田岳だった。

濱田岳と同級生だったはずはないのだがと思っていたら、教壇に立っているのが武田鉄矢で、「なんだ金八の卒業シーンか」とようやく気づいた。

眠さで頭がにぶくなっている。
でもよく考えたら、眠さ以外にも金八が現れた要因はある。

なぜなら実体験の学校卒業は小中高大それぞれで一回づつしか行われないにもかかわらず、金八先生の桜中学校卒業式は再放送を通じて、シリーズ合計で10回くらい体験している。
ナチュラルに記憶が上書きされまくっているのも無理はない。

これは金八を観ていた人にはわりと起きがちなフラッシュバックなのではないか。

金八の思い出

↑の題を自分で書いてびっくりした。
もう卒業とかじゃなく「金八の思い出」になってしまった。

悲しいかな自分の学生時代のリアルな思い出より、木曜ドラマ・3年B組金八先生の思い出と生徒の顔のほうがスラスラ出てくるのでしょうがない。

シリーズ最高傑作と言われるガラスの少年・兼末健次郎

「今日からきみはTomorrowだ」のルー語のような名言が印象的な、
時代を先取りした性同一性障害の難役をこなした上戸彩演ずる鶴本直

その他、ミッチー、シュウ、ヒルマン、車掌の真似をする奴、乾先生。
誰も彼も、実体験のクラスメートより、むしろ記憶に残っているくらいだ。
おれの実家の卒業アルバムに乾先生がしれっと載っていても、違和感に気付ける自信がない。

もちろん卒業の歌といえば、レミオロメンの「3月9日」でも、「旅立ちの日」にでもなく、「贈る言葉」だ。

ただこれだけ言っておいて恐縮だが、おれは特段、金八というドラマが好きなわけではない。
では、なぜ観ていたのか?

惰性だ。

 

いや愛だ。

眠いとなにを言い出すかわからない。

 

もう今日はおやすみなさい。

「ギターはおれの女」発言はアンチ男女差別なこの時代で許されるのか?

今週のお題「雛祭り」が、ジェンダー問題の過熱するこのタイミングでくるのは皮肉な話だなと、私は思った。

素敵なカップルの写真



女の子の節句であるひな祭りが今年もくる。
が、こんな「男の○○」「女の○○」なテーマにうかつに触れるのもビクつくほど、例のオリンピックをきっかけに性差問題が大炎上している。

日本の歴史上においても、ここまで女子について語りづらい時代はなかっただろう。

SNSなどメディアの先には、常に1,000万人の伊藤野枝が目を光らせていると思っていい。
ちなみにおれは伊藤野枝が好きだ。でも辻潤はもっと好きだ。脱線の雰囲気がすごいからここはもう広げない。

てか女子についてに限らず、あらゆる事象で軽はずみなことが言えないこの時代はすごい。選択をひとつでも間違えたら、もう元の場所へは戻れない。

自分自身を含めて、大衆のモラル、NGルールは一瞬で更新されるんだなと思う。
昨日のセーフが、今日は当然のようにアウトで明日はゲッツーだ。

大衆モラルは実体を持たないまま変化を続ける怪物であり、前述の通りギターと女子は似ている。

 



は?

と思った方が正しい。

さすがに無理があった。
ちょっと色々あって、無理やり方向転換をしてみたのだが、無理なものは無理だった。
とりあえず、今の状況はこうだ。

まず今回嬉々として書こうと思っていた『ギターと女子の類似性について』というテーマがあった。

しかしこのテーマと時勢が合っていない気がしたのでいったんやめた。

今週のお題が「雛祭り」だった。

書き出してみたものの筆が進まないのし、自ら問うたジェンダー話に触発されて、『ギターと女子の類似性』がやっぱり書きたくなった。

ジェンダー論にかこつけて、気づかれぬように話題を転換して、しれっと話を進めていこうと企んだ。

失敗。
という流れだ。

ロックだヒップホップだ言うわりには姑息なメガネだ。


ただ、今の急激な方向転換は、さすがに自分で無理があると気づくレベルだったので、早めに謝っておいて、もうここからは開き直って書こうと思う。

「ギターはおれの女」

この言葉はおれが言ったわけではなく、アメリカ南部のブルースマンの間で詠人知らず的な感じで伝わると、なんかのマンガで読んだ言葉だ。

もしもおれが、B.B.キングと同じテーブルで飲むことになったら、ほどよく酔ったところで、「なあB.B」と肩を叩きながら言おうと思っている言葉でもある。

自身のギターにルシールという女性の名前をつけていたことで知られるB.B.キングだ。
きっと「わかってるな若造」と深くうなづくだろう。

ギターと女子との類似ポイント

ではギターと女子のどこが似ているのか。
そこんところを深堀りしていこう。

まずは単純にボディーのシェイプ、つまり姿形のシルエットだ。

コカ・コーラの瓶が女性のくびれ感あるボディをデザインソースにしているように、ギターもまたデザインソースは女性だと確信できるほど、美しい曲線美を描いている。
特に名器レス・ポールなんてその傾向が顕著だ。

ただ、今しがた自信満々で調べてみたら、女性のボディラインとの関係性は特にないらしく、元々がひょうたんを使った楽器がルーツだから、デザインソースもひょうたんらしい。
数行前の "確信できる" が一瞬で権威をなくした。

つまり、ひょうたんと女性は似ている。

いや違う。
そんなことが言いたかったんじゃない。

ジミ・ヘンドリックスを知っていますかの違和感

まあデザインソースはともかく、ギターと女性は他にも似ているところはある。
多くのギタリストがギターを女子に例えるのも、ここの部分が大きいだろう。

ジミヘンことジミ・ヘンドリックスを知っているだろうか?
ジミの前にジミはなし、ジミの後にジミはなし。と称される、天才中の天才ギタリストだ。

いや違和感がすごいな。
ジミヘンを知っていますか? の確認、ジミヘンは天才なんですよという説明をすることへの違和感がすごい。
ロック好き界隈ではもう当然すぎて当然すぎる話だ。

おれが今どれほど違和感を持っているか、むだに共有したくてしょうがない。
こうなった以上、書くしかない。

という動物を知っているだろうか。体がふさふさの毛で覆われて可愛くて人懐っこく、ワンと鳴くことで知られている動物である」

こんなことを書いている感じの違和感だ。

では先へ。

 

ジミヘンの演奏はもはや異性が交わるベッドシーン

で、まあそんなジミヘンという天才ギタリストがいたんですが、その独創性やテクニックはもちろんのこと、演奏時の顔がすごい。
あとでYouTubeで観てほしい。

あれはギターを演奏している顔じゃない。
あれはベッドの中の顔だ。

体全体をくねり、エクスタシーに満ちた顔でギターに指を這いずり回らせる。
それに応えるように、ギターは大音量で叫び、大気を震わせる。

ギタリストがギターを女性に例えるのは、つまりはそういうことなのかもしれない。
どういうことなのかは説明しない。


エレキギターそれぞれのイメージ

ちなみにここから先は、ただただ私がかねてから抱いていたそれぞれのギターへの感想・イメージというか妄想にしかすぎない。

もちろんブルースマンに言ったとて、クレイジーと返されるだけのやつです。

テレキャスター(ブランド:Fender

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黒髪、長すぎず短すぎずな髪型の女子大生。
スカートはあまり穿かず、淡い色のジーンズを好む。
足元は基本的にコンバースのオールスター。

目立つタイプではないけれど、よく見ると整った顔をしていて、隠れファンは多い。
素朴でナチュラルな人柄で、陰キャ野郎でもあまり緊張せずに話せる。

基本的には素直で優しい子なのだが、飲み会でたまに乱れて毒舌を吐く。

 

ストラトキャスター(ブランド:Fender

ストラトキャスター



テレキャスターより、ややフェミニンな雰囲気の女子大生。

あのふたりって結構ルックス似てるよね、とちょくちょく言われるが、ストラト側はあまり良い気分はしていない。が、表面上は喜んでみせる。

ジーンズは脚が太く見える気がするのであまり履かず、スカート率が高い。
大体の時間は友達と談笑しているか、スマホをいじっているかで、孤独に虚空を見つめることのないタイプ。
よく友達の付き合いで合コンに行き、無難さゆえに結構モテる。

その後、ふたりきりで会ったりもするが、3回目くらいから徐々に熱が冷め始め、相手の男の短所ばかり目につくようになり、けっきょく自然消滅をたどる。

レス・ポール(ブランド:Gibson

レスポール



某有名国立大に通う、頭脳明晰かつ容姿端麗な女子大生。
気取りすぎないカジュアルなボーダーの服装を好むが、それは決してユニクロでもGUでも無印でもなくA.P.C.

ピアスや指輪、アンクレットなど、ちょっと尖ったスパイス的な高級アクセサリーをワンポイントで巧みに使う。
スマホはさらりとiPhoneの上位スペック。

現在は語学(韓国語とドイツ語)の勉強にはまっている。
もちろんカナダに留学経験あり。
ホストファミリーと一緒に白Tシャツでうつる写真では、日本では見せないくらいキラキラした笑顔である。

SG(ブランド:Gibson

レスポールSG




レス・ポールの実の妹。

優等生なお姉ちゃんに比べて、学業は劣るものの遊び上手で友達も多い。
友達はパンクな感じに弾けちゃっている奴が多い。
とはいえ姉が優等生すぎるだけで、SGもその言動や所作に随所に家柄の良さを感じさせる要素を持ち、なにげに偏差値の高い私立校に通っている。

一見、フランクそうに見えるが、実はかなりの末っ子気質で人見知りでもある。
ただその分、心を許した人間には無防備に甘えてくる。

が、それでも干渉されるのは嫌いで、例えばコンビニに行こうとドクターマーチンを玄関で履きかけたときに「どこ行くの?」と聞かれるだけで、結構イラっとする。

すごく嫌なことがあったときだけタバコを買うが、二本くらい吸って、残りは結局捨てる。

RG(ブランド:Ibanez

アイバニーズのギター



パッと見、結構派手というかビッチ気味の女子大生。
髪色が頻繁に変わり今は過去最高に明るい。クラブ好きで友達も似たタイプが多い。
メイクののりが気に入らないと学校を休む。
クラブで酒を飲んでも、実はそこまで酔っ払えない。

パッと見の印象にたがわず異性との経験は豊富だが、パッと見の印象にたがわず短期間で別れやすい。

茨城に住む3つ上の姉にはすでに二人の小さな子供がいて、正月などに会うと、かわいいと思いながらもどう接したらよいかわからないので、スマホを取り出す。

ホワイトファルコン(ブランド:Gretsch

ホワイトファルコン


2020年代では逆に珍しい、豪華主義の高級路線を突き進む名門女子大の大学生。

車に乗らない男が増えた今だからこそ、ステータスシンボルとしての車に強いこだわりを持ち、ふわふわの座席にしか座らない。
ただ、高い車だから良いというわけでなく、GT-RNSXなどスポーツカー的なやつは子供っぽく見えて苦手で、かといってベンツやポルシェのようないかにも成金趣味な車も田舎っぽくて嫌いで、なんだかんだでレクサス最強説を唱える。

冬になると白いふわふわの何かを身にまとう。
通学中はAirPodsを耳につけっぱなし。

PRS SE(ブランド:Paul Reed Smith)

ポールリードスミス



どこかミステリアスで芸術肌な雰囲気のある女子大生。
将来設計はわりと堅実的。

無表情気味で、男子はおろか女子ともなかなか打ち解けないが、一度話が合うとわかると、映画(実はSF好き)やら小説(純文学)の話を嬉しそうに長時間話す。
感想が感覚的かというとそういうわけでもなく、ロジカルに作品の魅力について語ることができる。
興味がない作品を話題に出されると、あからさまに表情が消える。



さすがにもう疲れてきたし、シルエットも限界があるので、さくっといこう。

パシフィカ(ブランド:YAMAHA

結構なインドア派。ゆえに部屋着にこだわる。たまに外へ出ると靴擦れを起こす。


私は一途な男のようだ

やー、やたら疲れた。

ストラトキャスターあたりから感じだした、なにしてるんだろうおれ感は、久々に徒労感を覚えるものだった。

ちなみに私は、一度に複数のギターを所有したことがない。
さらに言うと、ギターを買い換えるにあたり、妙な罪悪感とやましさを感じて、半年くらい葛藤して悶絶する。
そんな自分を、なにげに誠実さ残ってるじゃんとも思うし、きもいメガネだなとも思う。


最後に春にぴったりのきれいな歌のレコメンドしておきます。
ではおやすみなさい。

linkco.re

feat.を人生で使う日がくるなんて思っていなかったよ

お題「#この1年の変化

ROPEジャケット

自粛生活をきっかけにハマった音楽制作のディープな沼

生きていると何が起こるかわからない。

言わずもがな、この1年は激動だった。
未知のウイルスで社会情勢が大混乱し、生活様式ごと変化が訪れるなんて、デロリアン2019年のおれへ伝えにいったとしても、おれがちゃんと信じてくれるかわからないくらいの変化だ。

『今日ドライブしてたら、銀色の車からやばい目をしたメガネが降りてきて「マスク買え」「トイレットペーパーは絶対に切らすな」と意味不明なことを言われた。ニュータイプのあおり運転か』

そう日記やTwitterに書く程度で、まともにとらえない可能性のほうが高い。
それくらいの非現実的な変化だった。

まあこのニューノーマルな生活に、不満や不安やグチは尽きない。
ただネガティブなことばかり言っていてもしょうがない。

それに不要不急の外出禁止を余儀なくされたこの異常な自粛生活が、おれにポジティブな変化をもたらした部分もある。

音楽制作へのどハマりだ。


前からちょこちょこピコピコと触っていたDTM(パソコンを使った音楽制作)だが、狭い我が家でひとりで遊ぶしかない自粛生活をきっかけに、どっぷりとその沼へとつかることになった。

去年春から夏にかけコンプだEQだのミックス知識を蓄え、曲想を練り、9月にHipHopなのかなんなのかわからないガチャガチャしたアルバムを出した。予想外に売れた。

で、それがまわりまわって、今月とある歌姫と共に、初めてのラブソングをリリースすることになった。

自分が真顔でフィーチャリングとか言い出すなんて、1年前は思いもしなかった。
ただ何がきっかけにせよ、新しい扉を開くのは良いことだ。

見知らぬ歌姫とフィーチャリング曲をリリースするまでの迷走

この曲の原型を作ったのはだいぶ前だ。
ラブソングといっても、このこじらせメガネはストレートに愛を訴えることをしたがらない。

で、やはりできたのは、いびつな愛の歌だった。
とらえようによっては、意味がわかると怖い歌になりかねない歌詞だったが、おれはけっこう気に入った。
曲名は、歌詞に出てくるアイテムから『ROPE』と名づけた。

穏やかなメロディーに、悲しみと喪失感と安堵感が混ざったリリックが特徴のこの曲は、響く人には響くだろうなという、ある種の魅力があるように思えた。


【ROPE(feat.詩歩)】

youtu.be

 

が、作るだけ作っておいて、ここで困ったことが起きた。

いかんせんおれのとち狂ったボーカルでは、この繊細な歌をまったく歌いこなせないことに気づいたのだ。

「この子、本当に私の子かしら?」
そう首をかしげるほど、自分の遺伝子と異なる我が子を前に、おれは途方にくれた。
そして、こいつは手にあまると判断したおれは、パソコンのフォルダの奥底にこの曲を封印した
おふだを巻かれて誕生直後に捨てられた飛影の姿が脳裏に浮かんだ。


そしておれはシャイニングスターな歌姫・詩歩の声に出会った。

で、時はたち、今年1月の日曜日の深夜。
おれはいつも通りの日曜深夜の時間を送っていた。

「寝たら月曜がくる。寝たら月曜がくる。」
サラリーマンの悲しい習性だ。
寝ることによって、休日に自らとどめを刺してしまうという謎の思想に支配されているおれは、寝落ち寸前の中、なんとか日曜を長引かせようと奮闘していた。

で、いつものようにYouTubeをはじめ、片っ端からネットをさまよう中で、おれは「詩歩」というボーカリストの存在を知ってしまった。

その声におれは衝撃を受けた。


ちなみにおれは、自分のボーカルにはすこぶる評価が甘い、というか、こちとらサラリーマンですがなにか? くらいクオリティに対して無責任に開き直っているが、人のボーカルのときは割とシビアだ。
特に女性ボーカルにはうるさい。

技術の高い、いわゆる上手い人間はいっぱいいるが、大事な要素は技術より声質だ。
高音がどれだけ出せるかなんてどうでもいい。

で、詩歩嬢のあどけなくも芯があり、普通に歌うだけで儚い切なさが漂うその声を聴いたとき、直感的におれは思った。
あの封印していた曲を歌うのは、この人しかいないと。


youtu.be

 

ちなみに詩歩嬢は「シャイニングスター」という、おれの知らない界隈では定番化しているアニソンライクな曲のボーカルをとっていることで知られているようだが、おれが惹かれたのは、オリジナル曲の「そっくりだね」の歌声である。

最初に『そっくりだね』を聴いたときは「これだよ!」と思った。
続いて、『シャイニングスター』を聴いたときは「そっちじゃないよ!」と思った。

これ同じ人かと思うくらいギャップを感じたが、それくらい表現力に幅があるボーカルということもわかった。
頼む前から、超頼もしい。

そしておれは気持ち悪いDMを送った。

おれは詩歩嬢のTwitterを探しだし、日曜の夜中にもかかわらずDMを打った。

『いま偶然詩歩さんを知った者です。走りました、電撃が! この曲をうたってください。もうあなたしかいない』
みたいな内容の、興奮と気持ち悪さがビンビンほとばしる文面だった。
これにノイズまみれのデモを添付して送った。

とはいえ、近況を見る限り、しばらく本格的な活動を休止していると思われる詩歩さんだ。
キモい文章をさっ引いても、まあシカトだろうなという諦めもあった。

しかし、ものの1時間もしないうちに彼女から返信がきた。
ぜひ歌わせてほしいです」と。

「おおう、ジーザス…」
おれは天を仰いだ後、「もうキャプチャとりました。今の発言は取り消せませんから」と書きたい衝動を抑えて、「ありがとうございます!」と返信した。


で、その2週間後には、詩歩嬢と初めてのスタジオに入り、そのまた2週間後が今である。


そしておれは初めてづくしの曲をリリースした。

という流れで、初めてのラブソングにして、初めてのfeat. おまけに初めてコンプラ的にセーフな曲、『ROPE』がリリースされた。

最初の構想ではキレッキレのラップで歌中にカットインしようとか考えていたのだが、KYメガネの嫌がらせコーナーにしかならないことに気づき、おれは無言を貫く判断をした。

結果、大正解だった。

各音楽ストリーミングサービスで配信中なので、ぜひぜひ聴いてみてください。

 

linkco.re


こんな感じに未知の人と知り合い、共同で物を作って発表するのは初めてだったので、とても新鮮で刺激的な経験だった。

ひとりで好き勝手にガチャガチャした音楽を作るのも楽しいけど、人とつながりを持つのはやはり大事というか、やっぱり良いものです。HipHopっすね。

外出自粛の生活が、まわりまわってこの共同リリースを生んだかと思うと、なかなか感慨深いものがある。

ではでは〜。

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