この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

納豆パスタなんてありえないと思っていたよ

今週のお題「納豆」

私はイタリア人よりパスタを食べている。

と言い切って負けてたら恥ずかしいので調べたところ、イタリア人は平均して3日に2回(1食100グラム計算)のペースでパスタを食べているらしい。

余裕だ。余裕の勝利だ。
私は1食200グラムを3日に2回は食べている。イタリア人の倍ではないか。これほど差をつけてるとは思わなんだ。圧勝じゃないの。

自分がうるせえ。まじでどうでもいい話だ。
とはいえ些細なことだが、日常で自分だけの小さな勝利を積み重ねるのは意外と大事なことでもある。

とにかく、そんな前向きパスタ好きの私がヘヴィーローテーションしているパスタソースがある。
それは、キユーピーの「だし香る納豆」である。

ご覧の通り、amazonで箱買いをしている。今日も届いた。そしてはてなブログを覗くと今週のお題が「納豆」だった。で、納豆に急かされるように今この文章を書いている。納豆が私に書かせている。改めてすごい食材だ。

キユーピー「あえるパスタソース だし香る納豆」

キユーピー「あえるパスタソース だし香る納豆」

キユーピーの傑作「あえるパスタソース だし香る納豆」

まず先に言いたいことがひとつ。
この商品に限らず、ここ最近のキユーピーのパスタソースのクオリティは、他と比べて群を抜いているということだ。
イタリア人よりパスタを食べている男が言うのだから間違いない。
茹でる前からパスタに飽きているプレイボーイが言うのだから間違いない。

それに意外にも私はスーパーテイスター(超味覚者)の称号を持ったメガネだ。舌の鋭敏さには自信がある。
まあ日本人の4分の1がスーパーテイスターで実は全然レアじゃないらしいが、それでもスーパーはスーパーだ。黙って信じてほしい。

とにかくキユーピーはすごい。
あえるパスタソースの「たらこ」「カルボナーラ」「ペペロンチーノ」といった基本ラインはもとより「香ばし海老のペペロンチーノ」「カニのトマトクリーム」などの変わり種の完成度たるや!

私は食べる度に感動し、食べ終わる度にキューピーちゃんと同じポーズを部屋でして、キユーピー商品開発部へ感謝の意を表している。

キューピーちゃん

服はちゃんと着ています。だいたい。

で、そのあえるパスタソースシリーズの中でも、最高傑作と断言できるのが「だし香る納豆」である。
おそらくこれが完成した時、商品開発部では拍手と納豆コールが起きたはずだ。それくらい完成度が高い。

このソースの魅力を言葉で説明するのは無理だ。というか明日にでも届いて食べられるのだから、こんなもん読んでないでさっさと頼んで試してほしい。
余力があったら、おかめ納豆を足して、刻んだ大葉と長ねぎでも散らしてください。
トビます。

ここへきて納豆について思うこと

しかし、納豆パスタを食べる度に思いを馳せるのは、初めて納豆をパスタに入れようと思い立った冒険野郎の存在だ。

今ネットで調べたら、渋谷の有名イタリアン「壁の穴」が始祖のようではある。
記事を読む途中で、これおれ前に読んだなと気づいて記憶の消え方にダウナーに入ったので多くは語らないが、とにかくここのシェフの成松孝安氏という方が考案した模様である。

いやはや、よく作ろうと思ったよ。
これだけ絶賛した後で恐縮だが、納豆パスタという料理はいまだに自分の脳内で違和感ぷんぷんのメニューでもある。

「納豆パスタ」という存在を知ったのは小学生のとき、ふと読んでいた子供用レシピ本に紹介されていたからだが、その時の衝撃は今なお鮮明だ。「ありえん!」そう思った。

あの違和感。例えるならディズニーシーのステージに波平が登場した感じだろうか。
とにかくパスタという言葉が生む西洋の口に、納豆という和の極みがどうしてもフィットしなかったのだ。

おそらく納豆特集のページだったのだろう。パスタ以外にもカレーに入れるだ、トーストにのせるだなど、私の感覚では信じられない食べ方が紹介されていた。

「いやいや、納豆にそんな汎用性ないだろ」
当時の私が汎用性という言葉を知っていたら、そう呟いていたはずだ。

あんなクセの強い匂いで、クセの強い食感で、もれなくネバネバしていて、ついでに上にのった謎ビニールは常にストレス製造機、、、納豆には他の民と馴染めない要素が多い、というかそんな要素しかないはずなのに。

しかし現実は奇なり。納豆は国民的人気食材として不動の地位を確立し、様々な主役級メニューとドヤ顔で「feat.納豆」を繰り出してくる

そう、ガルちゃんの「正直そこまで可愛くない芸能人」に書きこむ気持ちとたぶん同質の感情で、なぜ納豆がこんなにもてはやされるんだろうと私は違和感を抱えながら生きてきたのだ。
そして、それはきっとこれからも続くのだ。

――とまあ、ここまでの数十行みたいなことを考えながら「だし香る納豆パスタ」を咀嚼し、最後にキューピーちゃんポーズをキメて、ごちそうさまをするのが私の日常である。
キユーピー、そして納豆よ、穏やかな日々をありがとうございます。

最後がカオス化したので、お口直しに納豆の豆知識を披露して今日は終わります。豆だけに。やかましいわ。

・納豆は、江戸時代まで味噌汁の具としての扱いがメインだった。
・納豆の季語は冬。
北大路魯山人海原雄山のモデルになった美食家)は、至高の納豆の作り方として400回混ぜるのがベストと言っている。
魯山人が選ぶお茶漬けの具ナンバーワンは納豆である。
・キューピーではなくキユーピーだよ。ユだよユ。

以上です。記憶ベースなので話半分でお願いします。
ではでは。