そうはいわれても、今さら「初めてしたこと」なんてなかなかあるものじゃない。口外していいものに絞るとなおさらない。
そんな感じにお題をスルーしかけた私の視線の先に、上の写真のボトルがすくっと立っていた。
あるじゃないか。初めての経験、あったじゃないか。
そう、2024年5月、私は人生で初めてクエン酸を買ったのだ。
Amazonで買って600円ちょっと。内容量500グラム。大体1杯の飲み物に2グラム使用だから、250杯分としばらくは楽しめる分量だ。さらに飲料だけなくなんとクエン酸は掃除にも使えるのである。
--いや申し訳ない。
自分で言おう、どうでもいいわ。
まじでどうでもいい話だ。書いた本人でさえここまで興味のでない話なんて、なかなかあるもんじゃない。"のである。"までタイピングして我に返った。
「えーすっごぉ」とギャルにスマホを見ながら返事されたときくらい我に返った。
しかしこれは奇怪なミステリーでもある。
普段の私であればこんなのは一行目で気づいていたはずなのに、なぜ今日の私はここまで書いてしまったのか。写真まで用意して。
あまりに不思議だったので、今ざざっと理由を考えてみた。そしてすぐに驚愕の事実に気づいた。
私は妙にキュンキュンした気持ちに動かされ、筆を進めてしまっていたのだ。
僕がクエン酸について書いた理由
どういうことか具体的に説明しよう。
私はブログを書くとき、まず仮でもタイトルを入れてしまう。
で、今回は「僕はクエン酸のことが好きなのかもしれない」だった。
深く考えもせずノリで書いたタイトルだったが、このとき私の深層心理の奥底で一人の留学生が爆誕していた。それがクエンさんだ。
ベトナムからやってきたクエンさんは、日本でエンジニアになるのが夢。
コンビニでバイトをしながらプログラミングの勉強を続ける頑張り屋で聡明な女性だ。
花が咲いたような明るい笑顔がチャームポイントで、日本の食べ物が大好き(納豆も克服したらしい)、しっかり人の目を見てハキハキと話す子で、もちろんスマホを見ながら「えーすっごぉ」なんて適当な返事はしない。
--これがクエンさんだ。
つまり私は、自分の書いた「僕はクエン酸のことが好きなのかもしれない」というタイトルに誘発され、クエンさんという実在しない女性を無意識下に作りだし、あろうことか好きなのかもしれないという甘酸っぱい気持ちまでも抱え、そのキュンキュンに背中を押され本来興味がないはずのクエン酸についてぐだぐだ書き続けてしまったのだ。
いるはずもないクエンさんの面影を追い求めて。
ラリってる!
今気づいた、今日の私はラリってる。
正気に戻ったところで、ここまで読んでくれた方々へのせめてもの罪滅ぼしに、クエン酸の健康効果を書いてバイバイします。
クエン酸の効能とは
・乳酸成分の分解や新陳代謝を助け、疲労回復を促す。
・血糖値上昇の抑制
・整腸作用
・便秘や下痢を解消する
・ミネラルの吸収を助ける
・殺菌作用、においを抑える
以上だ。適量なら特別な有害性はなく子供でも飲めます。
ちなみに私がクエン酸を買ったのは、シティボーイ御用達の中華料理店「福しん」の名物クエン酸サワー『福しんサワー』にハマったのがきっかけです。
私が知る限り、世界で一番青い飲み物です。ぜひお試しあれ。