この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

もしもあの女子大生がエレキギターだったら

はてなブログ今週のお題「雛祭り」とのこと。
このテーマが、ジェンダー問題の過熱するこのタイミングでくるのは皮肉な話だなと、私は思った。

ギター女子のイメージ画像

ギターと女子の類似性について

女の子の節句であるひな祭りが今年もくる。
が、こんな「男の○○」「女の○○」なテーマにうかつに触れるのもビクつくほど、いたるところで性差問題が大炎上している。
日本の歴史上においても、ここまで女子について語りづらい時代はなかっただろう。

SNSなどメディアの先には、常に1000万人の伊藤野枝が目を光らせていると思っていい。
ちなみにおれは伊藤野枝が好きだ。でも辻潤はもっと好きだ。脱線の雰囲気がすごいからここはもう広げない。

てか女子についてに限らず、あらゆる事象で軽はずみなことが言えないこの時代はすごい。選択をひとつでも間違えたら、もう元の場所へは戻れない。

自分自身を含めて、大衆のモラル、NGルールは一瞬で更新されるんだなと思う。
昨日のセーフが、今日は当然のようにアウトで明日はゲッツーだ。

大衆モラルは実体を持たないまま変化を続ける怪物であり、要するにギターと女子は似ている。

 



は?

と思った方が正しい。

さすがに無理があった。
ちょっと色々あって、無理やり方向転換をしてみたのだが、無理なものは無理だった。
とりあえず、今の状況はこうだ。

まず今回嬉々として書こうと思っていた『ギターと女子の類似性について』というテーマがあった。

しかしこのテーマと時勢が合っていない気がしたのでいったんやめた。

今週のお題が「雛祭り」だった。

書き出してみたものの筆が進まないのし、自ら問うたジェンダー話に触発されて、『ギターと女子の類似性』がやっぱり書きたくなった。

ジェンダー論にかこつけて、気づかれぬように話題を転換して、しれっと話を進めていこうと企んだ。

失敗。
という流れだ。

ロックだヒップホップだ言うわりには姑息なメガネだ。

ただ、今の急激な方向転換は、さすがに自分で無理があると気づくレベルだったので、早めに謝っておいて、もうここからは開き直って書こうと思う。

ギターと女子との類似ポイントについて

ではギターと女子のどこが似ているのか。
これは単純にボディーのシェイプ、つまり姿形のシルエットだ。

コカ・コーラの瓶が女性のくびれ感あるボディをデザインソースにしていることは有名だが、ギターもまたデザインソースは女性だと確信できるほど、美しい曲線美を描いている。
クラシックギターはもちろん、エレキギターでも特に名器レス・ポールなんてその傾向が顕著だ。

ただ、今しがた自信満々で調べてみたら、女性のボディラインとの関係性は特にないらしく、元々がひょうたんを使った楽器がルーツだから、デザインソースもひょうたんらしい。
数行前の "確信できる" が一瞬で権威をなくした。

つまり、ひょうたんと女性は似ている。

いや違う。
そんなことが言いたかったんじゃない。

ギターが女子ならこんなイメージ

で、ここから先は、ただただ私がかねてから抱いていたそれぞれのギターへの感想・イメージというか妄想というか偏見にしかすぎない。

ギターは俺の女と言ったBBキングに言ったとて、クレイジーと返されるだけのやつです。

テレキャスター(ブランド:Fender

f:id:dada9:20210223230745p:plain

黒髪、長すぎず短すぎずな髪型の女子大生。
スカートはあまり穿かず、淡い色のジーンズを好む。
足元は基本的にコンバースのオールスター。

目立つタイプではないけれど、よく見ると整った顔をしていて、隠れファンは多い。
素朴でナチュラルな人柄で、陰キャ野郎でもあまり緊張せずに話せる。

基本的には素直で優しい子なのだが、飲み会でたまに乱れて毒舌を吐く。

ストラトキャスター(ブランド:Fender

ストラトキャスター


テレキャスターより、ややフェミニンな雰囲気の女子大生。

ねえストラトテレキャスって結構ルックス似てるよね、と友達にちょくちょく言われるが、ストラト側はあまり良い気分はしていない。が、表面上は喜んでみせる。

ジーンズは脚が太く見える気がするのであまり履かず、スカート率が高い。
大体の時間は友達と談笑しているか、スマホをいじっているかで、孤独に虚空を見つめることのないタイプ。
よく友達の付き合いで合コンに行き、無難さゆえに結構モテる。

その後、ふたりきりで会ったりもするが、3回目くらいから徐々に熱が冷め始め、相手の男の短所ばかり目につくようになり、けっきょく自然消滅をたどる。

レス・ポール(ブランド:Gibson

レスポール

某有名国立大に通う、頭脳明晰かつ容姿端麗な女子大生。
気取りすぎないカジュアルなボーダーの服装を好むが、それは決してユニクロでもGUでも無印でもなくA.P.C.

ピアスや指輪、アンクレットなど、ちょっと尖ったスパイシーな高級アクセサリーをワンポイントで巧みに使う。
スマホはさらりとiPhoneの上位スペック。

現在は語学(韓国語とドイツ語)の勉強にはまっている。
もちろんカナダに留学経験あり。
ホストファミリーと一緒に白Tシャツでうつる写真では、日本では見せないくらいキラキラした笑顔である。

SG(ブランド:Gibson

レスポールSG


レス・ポールの実の妹。

優等生なお姉ちゃんに比べて、学業は劣るものの遊び上手で友達も多い。
友達はパンクな感じに弾けちゃっている奴が多い。
とはいえ姉が優等生すぎるだけで、SGもその言動や所作の随所に家柄の良さを感じさせる要素を持ち、なにげに偏差値の高い私立校に通っている。

一見、フランクそうに見えるが、実はかなりの末っ子気質で人見知りでもある。
ただその分、心を許した人間には無防備に甘えてくる。

が、それでも干渉されるのは嫌いで、例えばコンビニに行こうとドクターマーチンを玄関で履きかけたときに「どこ行くの?」と聞かれるだけで、結構イラっとする。

すごく嫌なことがあったときだけタバコを買うが、二本くらい吸って、残りは結局捨てる。

RG(ブランド:Ibanez

アイバニーズのギター


パッと見、結構派手というかビッチ気味の女子大生。
髪色が頻繁に変わり今は過去最高に明るい。クラブ好きで友達も似たタイプが多い。
メイクののりが気に入らないと学校を休む。
クラブで酒を飲んでも、実はそこまで酔っ払えない。

パッと見の印象にたがわず異性との経験は豊富だが、パッと見の印象にたがわず短期間で別れやすい。

茨城に住む3つ上の姉にはすでに二人の小さな子供がいて、正月などに会うと、かわいいと思いながらもどう接したらよいかわからないので、スマホを取り出す。

ホワイトファルコン(ブランド:Gretsch

ホワイトファルコン

2020年代では逆に珍しい、豪華主義の高級路線を突き進む名門女子大の大学生。

車に乗らない男が増えた今だからこそ、ステータスシンボルとしての車に強いこだわりを持ち、ふわふわの座席にしか座らない。
ただ、高い車だから良いというわけでなく、GT-RNSXなどスポーツカー的なやつは子供っぽく見えて苦手で、かといってベンツやポルシェのようないかにも成金趣味な車も田舎っぽくて嫌いで、なんだかんだでレクサス最強説を唱える。

冬になると白いふわふわの何かを身にまとう。
通学中はAirPodsを耳につけっぱなし。

PRS SE(ブランド:Paul Reed Smith)

ポールリードスミス


どこかミステリアスで芸術肌な雰囲気のある女子大生。
意外にも将来設計はわりと堅実的。

無表情気味で、男子はおろか女子ともなかなか打ち解けないが、一度話が合うとわかると、映画(実はSF好き)やら小説(純文学)の話を嬉しそうに長時間話す。
感想が感覚的かというとそういうわけでもなく、ロジカルに作品の魅力について語ることができる。
興味がない作品を話題に出されると、あからさまに表情が消える。



ーーさすがにもう疲れてきたし、シルエットも限界があるので、さくっといこう。

パシフィカ(ブランド:YAMAHA

結構なインドア派。ゆえに部屋着にこだわる。たまに外へ出ると靴擦れを起こす。白いソックスが好き。汚れるとすぐ捨てるが、ゴミ袋に入れる時にちゃんと手を合わせる。

結論:私は妄想メガネでした。

やー、今回はやたら疲れた。

ストラトキャスターあたりから感じだした、なにしてるんだろうおれ感は、久々に徒労感を覚えるものだった。

ちなみに私は、一度に複数のギターを所有したことがない。
さらに言うと、ギターを買い換えるにあたり、妙な罪悪感とやましさを感じて、半年くらい葛藤して悶絶する。
そんな自分をなにげに誠実だなとも思うし、ただただ不思議なメガネだなとも思う。

最後に春と夜にぴったりのガツンとくる歌のレコメンドをしておきます。
私が作った珍しく美しい曲をシャイニングスターの詩歩嬢が歌ったものです。

ではおやすみなさい。

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約束のネバーランドって「鬼」より「ママ」だよね

今週のお題「鬼」

「鬼を倒すあのマンガ」ってなに?

 

鬼滅の刃のチェック


はてなブログがいつも提供してくれる「今週のお題」は、ブログのテーマを考えるのが面倒なゆえにブログの更新頻度が落ちるという体質のおれにとって、とてもありがたい企画だ。

というか、体質に合わないのに、なぜおれはブログを書いているのだろう?

文章を書くことが好きなわけでないし、コツコツ積み重ね型の作業が好きなわけでもない。
で、有意義な知識を持ち合わせているわけでもない。
さらに現状では特に広告なども貼っておらずなんの収入源にもなっていない。

"なぜブログを書いているのかわからない"ブログに書いている今、大いなるパラドックスが脳内を侵食しだしたので、テーマに戻ろう。

今週のテーマは「鬼」らしい。
ちなみに、いつも今週のお題を書くときは、お題に答えられる何らかのアイデアが浮かんだときだが、今回はなにも浮かんでいない。

ここから先なにを書くのか、どのように締めるつもりなのか。がんばれメガネ。

 あっという間に2月がやって来ました。なんと124年ぶりとなる2月2日の節分にちなんで、今週は「鬼」をテーマに皆さんのエントリーを募集します。「仕事の鬼」「節分の思い出」「幼い頃に見た妖怪」「我が家の鬼瓦」「鬼を倒すあのマンガ」など、「鬼」にまつわるブログを書いてみませんか? ご応募をお待ちしております。


 書くことがなさすぎて、とりあえず今月のお題のお題たるゆえんを引用してみた。


やはり気になるのは「鬼を倒すあのマンガ」の部分だ。

もはや答えは例のあれしかないようなイージー問題だ。

とはいえここで、例のあれである鬼滅の刃について語り出すのは、なんかこう出題者の手のひらの上で踊らされているようで、素直に書きだせないとこがある。

とはいえここで、地獄先生ぬ〜べ〜を出すのも、なにか違う気がする。
なにかどころじゃなく、絶対に違う気がする。

旬を読むならば、映画化もされた約束のネバーランドだろう。
けっこう自分でもいい線をついたと思うダークホースだ。


約束のネバーランドとは

約束のネバーランドのあらすじ

小さな孤児院グレイス=フィールドハウス。
ママと慕う彼女は親ではない。
そして一緒に暮らす彼らも実の兄弟ではない。

平穏なこのハウスでささやかながらも幸せな毎日を送るエマ、ノーマン、レイ。
しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。
子供達を待つ数奇な運命とは。
運命の刻は来た。脱獄ファンタジー

という感じの、具体的に要約するには壮大すぎるファンタジーだ。
むろん立ち向かうべき相手として、鬼がばっちり出てくる。
 


愛すべきママの裏の顔を知った衝撃は、鬼の比じゃない。

ただ鬼は出てくるのだが、正直言って約束のネバーランド鬼のイメージが薄い

なぜなら、1巻で知るママの裏の顔(実は鬼の食用にするため、子供たちを育て出荷していた)を知ったときの衝撃が凄すぎるからだ。

疑いもしなかった身内が、まったく別の顔を持っていたときの衝撃。

このホラー具合は大人になった今だからこそ、真の恐怖と衝撃をじっくり味わうことができる。
少年ジャンプ本来の読者の少年には、もったいないほどの深く濃厚な闇だ。

おれは最初の子供出荷シーンでママの裏の顔を知ったとき、あまりにショックすぎて思わず本を一度閉じて1ページ目から読み返すほどにあまりのショックを受けた。
こんな感じに行動と日本語がおかしくなるほど混乱を伴う衝撃だった。

おそらく原作の白井カイウの想定を超えるほど、ママの裏の顔は人々にトラウマを植えつけた。

そして、それを見た後だと、もう鬼ごときでは驚けない。

鬼なんてどうでもいい。とにかくママのいないネバーランドは物足りない

これはおれだけかもしれないが、ママの手から逃れてGFハウスを出た瞬間に、あの漫画は熱量をがくっと失う。いろいろ反対意見はあると思うが、少なくともおれは失った。

鬼なんてどうでもいい。約束なんて破っちまえ。とにかくママが恋しくてしょうがない

そしておれは1巻へと戻ることを決意して、必然的にせっかく逃げられたはずのエマたちもハウスへ戻ることとなり、再びママからの脱走劇を繰り広げることとなった。

あれ以来、なんどママからの脱走を繰り返しただろう。
ようやく逃げきった瞬間に、おれの手によってエマたちはまたハウスへと戻されるという、悪夢のループが起きている。
ある意味、鬼はおれだ。


とにかく以上の理由から、おれにとって約束のネバーランドといえば、「鬼」ではなく「ママ」なのだ。


「鬼ではなくママなのだ」というバカボンのパパ的なセリフでブログを締めるとは、書き出したときには、まったく想像もしていなかった。

だから人生はおもしろい。
では、おやすみなさい。

 

サラリーマンの通勤ストレス全消しの魔法のビジネスバッグおすすめ1選

お題「#買って良かった2020

AERのバッグ

このバッグは本当に試してほしい

通勤バッグの必須項目をすべて満たす究極のメンズ用バッグを見つけてきました

いつの時代でも通勤用バッグを選ぶという行為は、喜びと苦悩とが混ざり合う悩ましいものである。

プライベート用のバッグ選びと異なるのは、とにかく制約が多いということだ。

例えば、おれの場合(都内在住・電車通勤・PCの持ち運びあり・たまにクライアントへの往訪がある・カバンが重いとやる気が消える)だと条件はこうなる。

ビジネスバッグに求めるマスト項目

  • 両手がフリーで使えること。
  • パソコンを安心して持ち歩けること。
  • パソコンを楽々持ち歩けること。
  • できるだけ軽いこと。
  • でもタフであること。
  • そして雨にも強いこと。
  • 社外の人間と会っても嘲笑されないデザインであること。
  • あわよくばプライベートの利用でも違和感のないデザインであること。
  • 満員電車でも荷物(kindleタブレット)をすぐに取り出せること。
  • 上記を満たしつつ、お手頃価格であること。

ざっとこんなものだろうか。
絵に描いたような欲ばりボーイだ。
ただ、都心部で働くサラリーマンの要求は、概ねこんな感じだろう。

"あわやよくば" をつけた時点で、マストという意味と矛盾が起きるのだが、それをあっさり許せるくらい、おれは自分に甘い。
このストレス満載なアーバンライフを生き抜くコツのひとつは、自分に極力甘くすることである。

悩めるアーバン(都会派)メガネ(おれ)の前に、AERという新進気鋭のブランドが現れた。

で、上記項目をマストとして探すのだが、いかんせんコレだ!というブランドや商品が見つからないのだ。
おれでいうと、条件のひとつめで「手持ちのバッグ」という選択肢が早々と消えるという、極めて難易度の高い項目群だ。

しかし、おれは見つけてしまったのだ。
上記マストポイントをすべて満たす究極のバッグブランドを。

それが『AER(エアー)』だ。


「聞いたことねえな」
そう思った方も多いだろう。
いってもブランド創設から10年も経っていない、まだまだルーキー的な存在だ。

まあ、おれがごちゃごちゃ言ってもどんなブランドから伝わらないので、ブランドHPから案内を紹介しよう。

ちなみにこのブログを経由してAERで誰がいくら買おうが、おれにはなんの見返りもない
完全なる男気あふれる無償の宣伝なので、レビューの信憑性は他よりあるはずだ。

 

【About the AER】

Our Story
AERはサンフランシスコベイエリアを拠点に2014年に都市におけるジムとオフィス向けバッグを一つの現代的なデザインにするクラウドファンディングプロジェクトから誕生しました。
AERは現代におけるニーズを満たす新たな視点を提案し、都市生活をよりシンプルに豊かにすることを使命としています。
日々変わりゆく都市を行き来するプロフェッショナル、アスリート、トラベラー向けに様々なシーンの移動や旅にふさわしいコレクションを創造していきます。

Our DNA
都市のニーズを満たす機能、洗練されたデザイン、建築的なスタイルの調和のとれたミニマリストバッグを創造することを目指しています。

Simplicity
物事をよりシンプルで洗練されたものにするミニマリスティックな思考

Utility

高い機能性、ユーザーフレンドリー、スマートデザイン

Durability
耐久性の高い、上質な素材(生地・トリム)を使用


ああ、スタイリッシュ。
もうなんか説明の仕方も口調もスタイリッシュ。
ところどころ、おっしゃる意味がわからないがとにかくスタイリッシュ。

おれみたいな格好から入るアーバンメガネをぐっと引きつけるキャッチーな文章だ。

そして、実際に使用しているおれからして、上記の文言にひとつもフェイクはない。
「物事をよりシンプルで洗練されたものにするミニマリスティックな思考」のあたりはマジで意味不明だが、とにかく嘘はついていない。

忠実にコンセプト通りの商品展開をしている。

で、あと、なんでこの売り文句の中に書いていないのか謎でしょうがないのだが、このバッグのクオリティからするとめちゃくちゃ安い
ほとんどの商品が「1〜3万円内」におさまっている。

例えば、ナイロン系ビジネスバッグの雄、TUMI(トゥミ)BRIEFING(ブリーフィング)と比べたら、5分の1とか10分の1とかで済む、極めてコスパの高い商品だ。
というか奴らが高すぎるのもある。

しかも、AERの性能がTUMIやBRIEFINGに劣るかというと、全然そんなことはない。
おれは1年もの間、AERをヘビーユーズしたが、まったくヘタる気配はないし、パーツもなにひとつ欠損していない。

またTUMI・BRIEFINGの代名詞であるバリスティックナイロンと比べて非常に軽い。
というか奴らが重すぎるのもある。

TUMIのバッグとか、ナイロンの網目に鉄でも入れているんじゃないかというくらい重い。
あそこはブランド、プロダクト共に上質なのは間違いないが、重さでおれの体から元々少ないやる気を奪っていく。

あとこれはおれの独断にして偏見だが、TUMIやBRIEFINGは、女子が価値をわかってくれない
かつてドヤ顔でBRIEFINGのバッグを使っていた時から薄々思っていた。

男子からの熱狂的な支持と比べて、女子共のリアクションが異常に低い。
むしろ"バリスティックナイロン" が "ナイロン"というだけで、こやつらは合皮以下に見てるんじゃないかと思うことすらあった。
そしてこの疑念はいまだに持っている。

「なんかドンキで売ってそうだね」
そう冷たい目で言われそうな被害妄想が頭をよぎるくらい、男女間で温度差があるブランドだと思う。
まあ拙者は、女子受けなぞ不要なんでナイロンでいくぜよ


AERの中でも一番おすすめなのはどれよ?

話をAERに戻そう。
ブランドコンセプトに沿った傑作プロダクトが並ぶAERだが、中でもおれが推したいのがこれだ。


【Sling Bag 2】だ。

AERのSling Bag

AERのSling Bag 2 グレーとネイビーもあります。


こいつが素晴らしいのは、なんといってもワンショルダーということだ。
なぜワンショルダーだと素晴らしいのか?

それは満員電車の中で初めて気づくのだ。


その前にまず前提として、ビジネスバッグ界にはここ数年、バックバック(リュック)の大波がきている。

これはまず第一に、PCの持ち運びが一般化したことによるものだろう。
ノートパソコンを持ち歩くことにより、20年前と比べ間違いなく1キロは荷物の平均重量が上がった。
ノートパソコンとペットボトルドリンクと愛妻弁当を入れたとしたら、ちょっとした鉄アレイくらいの重さになる。

さすがに片手で持ち続けるのは、つらい重さだ。
愛妻弁当を生涯一度も運んだことのないおれだが、それくらいはわかる。

また第二に、常時スマホを手に持つことが当たり前となり、少なくとも片手はスマートフォンでふさがることになった。
この幻影旅団の団長的な制約が、なかなか厄介なのだ。

クロロとヒソカ

団長さんは戦うとき右手に本を持ってないといけないの




"片手にスマホ、片手にバッグ、つり革持てずによろける男"
そんな悲しい光景を電車でなんど見ただろうか…。

もはや現代において、手持ちバッグが淘汰されていっているのは必然と言えるだろう。

あ。
ここから数行は超余談だが、上記の「片手にスマホ、、」の文章がやけにリズミカルなことに気づいてしまった。
もう一回書いてみよう。
"片手にスマホ、片手にバッグ、つり革持てずによろける男 (ヨーオッ)"

おお! 思わず合いの手をいれてしまったほどリズミカル!
もう執筆への集中力はゼロだ!

満員電車でクルリンパが炸裂。リュックにはできないワンショルダー必殺技。

とにもかくにも重い荷物を運ぶという一点で言えば、バックバックは最強だ。

だが、バッグパックの勢力拡大が著しい現在、電車の中で新たなマナーが誕生していることをご存知だろうか?

満員電車においては、バックパックはお腹側で抱えるべし
これだ。
この都心部では暗黙の了解となった、カンガルーの掟だ。

バックパックを背負ったまま電車で立つのは占有面積が非常に大きい、要するに邪魔になる。
特におれも使っている都営大江戸線など、そもそもの車体サイズが小さい電車では、なんだか邪魔どころではなく、舌打ちが飛び交うほどに邪魔になる。

なので満員電車では、カンガルーよろしくお腹側にバックパックを抱えて立つべしというのは、今や東京では誰もが実践している通勤マナーなのだ。

だが、ここにひとつ障害がある。
バックパックは超絶にお腹側への移行が難しいのだ。

バックパックをお腹側に抱くには、まずバックパックを両肩からおろさざるを得ない。
しかし何度も言うように、ここは満員電車だ。
乗客満員の大江戸線バックパックを肩から抜いて、お腹側で持ち直すのはマジシャンの縄抜けに近い大技だ。
そこらの運動不足のパパさんがやろうもんなら、関節がはずれかねない。

しかし、それがワンショルダーならどうだろう?
下の写真を見て想像して欲しいのだが、この青年が右脇側にバッグを引っ張るだけであっという間にカンガルーになれるのだ!

もうお分かりだろう。満員電車という状況を踏まえた場合、通勤バッグはワンショルダーの一択なのだ。

さらにAERは、ワンショルダーにありがちな、小学校高学年的幼稚さは皆無。
大人が持って耐えうる、"言われてみればヨウジ・ヤマモトっぽい" ほどに洗練されたデザインである。
もちろんPC用のパッド付きスリーブもあるし、なんと汚れたり濡れたものも入れられる完全別室のポケット(コンセプト的にはジム用のシューズ入れらしい。おれは折り畳み傘に使用)もついている。

いや、はっきり言って、マスト買いですよ。
だって、だってこれで、¥ 14,300(税込)ですよ!!!

 

AERのワンショルダー

この状況からスムーズにカンガルーになれるのがワンショルダーの利点


いやービジネスバッグ難民歴の長かった私なので、ちょっと今回はAERの凄さを再確認できて、興奮しましたね。

ただ何度も言うが、今回の内容はまったく金銭的なバックのないバッグの宣伝(ラッパーなので韻が踏めると思ったらガッツリいきます)であり、だからこそ信用していただければと思います。

「こんないいブランドを紹介してくれてありがとな、アーバンメガネ」
そう1ミリでも思ってくれた方は、せめておれのアルバムでも拡散しといてください。

金なんて払わなくてOKです。King Gnuとかサカナクションとか言ってるシャレオツな女子に送りつけてやってください。

では。

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耳栓がすっぽり取れたよう!イヤホン難民を救う究極の超コスパイヤホン1選!

お題「#買って良かった2020

ヘッドフォン

後悔させない自信があるぜ


 音楽フリークのこだわりと庶民の金銭感覚を両立させたおれのイヤホンチョイス

音楽を作っているだけあって、おれは音にうるさい。
だが、コロナしかり一寸先は闇といっていい現代社会でサラリーマンとして日銭を稼いでいることもあり、同じくらいお財布事情にもうるさい。

食えずして娯楽はないのだ。

どの業界でも、高いものには高いだけの理由がある。
それが希少性に基づくものなのか、質の向上のために割かれる費用に基づくものなのか、それを見極めるだけでも、ひとつ賢い買い物ができる。

ただしオーディオ業界は、上記の意味ではあまり隙がない業界である。
要するに、高い機器は優れた音響的要素を実現するために高くなっており、つまりは性能が価格に比例してしまうのだ。

音響事情とお財布事情のふたつから、リーバイスの革パッチの絵のように逆方向へ引っ張られているおれにとっては、なかなか手強い業界だ。

リーバイスのジーンズの革パッチ

リーバイスの革パッチ ※馬がジーンズを逆方向に引っ張っても破れませんよという丈夫さを表した図


しかし、うろ覚えではあるが、ジュラシックパークにてあの悲劇を生み出したマッドサイエンティストな博士が語ったとおり、超うろ覚えではあるが生命の進化にはカオス理論というものがあり、進化の過程の中でありえない突然変異というものは現れるのだ。

そして、おれは通例では説明できないコスパを持ったイヤホンを発見してしまった。


主役の前にまずは完全ワイヤレスイヤホンに悩んでいる方にはこれ!

おれがためにためて今回紹介しようとしているのは、ズバリ有線イヤホンである。

だがiPhoneからイヤホン用の穴が消えて久しい今の時代だ。
当然「有線イヤホンなら必要ねーわ」という読者も大勢いるであろう。

なので、メインイヤホンの前菜として、完全ワイヤレスイヤホンの推しも紹介しておこう。

はい、これはズバリSONY(ソニー)ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3』だ。
今更だが、これは本当に本当に良いイヤホンだ。

Sony WF-1000XM3

今なお最強完全ワイヤレスイヤホン「Sony WF-1000XM3」



もちろんiPhoneユーザーなら、まっ先にAirPodsが候補に挙がるだろうし、その選択肢で全然アリなのだけど、どちらも使った結果、音に関してはやはりSONYの勝ちだった。(個人の感覚す)

こちとら何年イヤホンやってると思ってんじゃい、beatsだドレーだ加わろうがまだまだ奴らも青二才よ。という、ソニーの漢としてのプライドが見える音づくりだ。(個人の妄想す)

ただおれが言うまでもなくこのイヤホンは各ブログや雑誌で大絶賛で、もう余りに話題になりすぎて、本当に今さら説明するイヤホンでもないのだが、いやほんと最初使ったときは音の良さにびびった。
さすが日本の音響のプロフェッショナルな現場を支えている企業だ。

Bluetooth®(ブルートゥース)もバージョンが5.0になりかなりの音質レベルまで向上した。
とはいえ、やはり巷にはとりあえず聴ければいいというレベルの物がほとんどだ。
そこはさすがのSONY、今まで積み上げてきたスキルが違う。
AirPodsも非常に音が良いため、この二つで比べたらそこまでの顕著な違いはないが、他の完全ワイヤレスと比べたらもうレベルが違いすぎる。

このイヤホンに続けとばかり、ヤマハゼンハイザーパナソニックの音響特化ブランドのテクニクスなども、同レベル以上の音を実現したイヤホンを販売した。

が、やはりソニーは伝家の宝刀ノイズキャンセリングがレベチだし、音に強いわ生活家電に強いわのスキルをいかんなく発揮し、細々とした外部音取込みなどの機能への目配りもすごい。生活の相棒としてのイヤホンという部分でずば抜けている。

しかも音のカスタマイズ性も高く、"通信安定度を少々損なってでも高音質"というブーストや、細かなイコライジング設定までアプリでかけられるので、自分好みの音をプロデュースできる。

ちなみにAirPods proよりも大体5〜6000円程度安く買える。てか上記イヤホンで一番安い。

SONYの話はここまで。ここからがが今回のメイン。コスパ最強にもほどがある『ZIRCO DUOZA III / ¥12,080【ZERO AUDIO】』の紹介だ。

「完全ワイヤレス試したけど、やっぱ音悪いし有線だな」

そう思ってビックカメラヤマダ電機の有線イヤホンコーナーを覗いたことがある方なら覚えがあるだろう。
ちなみにビックカメラビッグカメラではない。ビックだ。ビックってなんだ。

まあいい、そうここ数年、謎の聞いたことない系メーカーたちの商品がイヤホンコーナーで幅をきかせているのだ。
以前はソニー、ケンウッド、オーディオテクニカパナソニックあたりがブイブイ言わせて並んでいたコーナーに、異変が起きている。

そこまで名前は知られていないが、ネット口コミで尋常じゃないコスパ評価を得ているイヤホンブランドが台頭してきているのだ。

まずその筆頭はファイナル(final)だろう。エントリーモデルならおよそ2,000円〜という超低価格ながら、その音は1万円台のものと勝負できるクリアさを誇っている。
超シンプルなエレクトリックコケシみたいなモダンだかエロいんだかわからないルックスもインパクトがあり、多くのファンを近年獲得している。

次に来るのは茶楽音人(さらうんど)Donguriだ。
これもファイナル同様の超低価格路線でありながら、その音質は二重丸がつくレベルといわれている。
で、名前のとおりドングリを模したようなコロンとした可愛いルックスは女子受けが半端なく高く、童顔だけどスポーツは得意みたいな、モテる要素の塊のようなイヤホンである。

で、最後にくるのがおれの一推し「ZERO AUDIO」である。

正直、最初はブランド自体に全然ピンとこなかった。
90年代のスポーツメーカーみたいな、率直にいえばダサいロゴとネーミング(個人の感想ですよ)からして、おれの琴線を空振りしまくっていた。

finalやDonguriのような、「こうきたか!」みたいな斬新なデザインやコンセプトも感じず、まあなんかmizunoの筆箱を使ってる中学生が買いそうだなくらいにしか思っていなかった。
上記2シリーズはそれぞれ試聴したが、ZERO AUDIOに関しては一聴もしないまま失格の烙印を押していた。
愚かであった。

おれの認識が変わって言ったのは、やはり口コミを見たからである。

finalやDonguri同様の低価格帯で売り出しているZERO AUDIO カルボというイヤホンがある。

その口コミが日に日にその数を増やしているのを目にするにつけ、大衆心理に弱いおれはぐらりと傾き出した。
だって「10,000円のイヤホンに匹敵する」だの「もうワイヤレスには戻れない」だの絶賛の嵐なんだもの。

で、おれはある日ビックカメラに行った際に、聴いてみた。
「あーあー、まあ、たしかに良いけどね」
この煮え切らないのが初感だ。
たしかにクオリティは高い。
が、finalやDonguriですでに衝撃を受けていただけに、予想の範疇でもある音だ。

しかし、その流れで手にとったZIRCO DUOZA IIIを聴いたとき、おれの価値観は一気に破壊された。
「……いや、めちゃくちゃ良くないかこれ? ええ??」

 

ZERO AUDIOのイヤホン

これがZIRCO DUOZA IIIじゃい!!!


誰に対しての質問かわからないまま、おれはイヤホンの神様かなんかに「ええ?? これうそっすよね??」と問いかけた。
いやほんと、一瞬ZERO AUDIOでもなんでもない高級イヤホンを間違えて視聴したのかと思ったくらいだ。

ちなみにその頃おれがしていたイヤホンは、オーテクのそこそこ良い2万クラスのものであったが、ZIRCO DUOZA IIIを聴いたあと耳につけたら、まるで藻が耳に詰まったんかいくらいにボヤボヤして聴こえた。

これはオーテクが悪いわけでない。おれはこのランクのイヤホンは様々なメーカーの様々な商品を聴いているが、概ねこのレベルの聴こえ方である。

おれは狐につままれたような気分で、その12,000円のZIRCO DUOZA IIIを即購入して、家でじっくりと聴いてみた。

で、自信を確信に変えた。
やはりこれは凄まじすぎる。突然変異といってもいい。

シャキッいやジャキーンと響く中音域。
非常に繊細な音まで鳴らす高音域。
そしてそれらの犠牲となっていない迫力ある低音域。
モニターヘッドフォンと同レベルといっていい分離感、恐ろしいクリアさを持ちながら、聴きどころとなる迫力はしっかりガッツリと稼いでいる。

はっきり言って6万台をも超えている。
10万だ。盛らずに10万のクオリティだ。
これが10万の音だと言われても、「たしかに!」と納得してしまう音質の高さだ。


いやー、あの日の興奮が蘇って、熱量のままに一気に書いてしまったけど、このイヤホンは本当におすすめです。
いちど気に入ってしまうと、あのダサいロゴも、逆に質実剛健の証、野球におけるmizuno的に見えてくるから不思議です。

このイヤホンを体験したら、よっぽどこだわりがあり金に糸目をつけない猛者でない限り、イヤホン難民の彷徨はひとまずゴールを迎えられるかと思います。
私がそうだったので。

では良いヘッドホン生活を。
おやすみなさい〜。