この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

ノートの中にはアートがひそむ。退屈が産んだ私の落書きコレクション

どういうことかなな

お前がどういうことなんだ…

今週のお題「わたしのコレクション」だそうで

色々なものにハマったり集めたりすぐ飽きたりを繰り返しているが、中でも文具は長いこと好きなジャンルで、万年筆やボールペンにやたら凝っていた時期がある。
ただ数年前に、もうあなた以外に何もいらないという一本、LAMY2000という傑作ボールペンと出会ってしまい、それまでに集めた他筆記具は処分した。
なので、今は手元にない。

で、ペンといえばノート。おれはノートも好きなのだ。
無駄に散歩に出た日なんかに、無駄に買って帰ってくる。
ノートに関しては、特段ブランドにこだわりがあるわけでなく、ロディアでもコクヨ でも無印でも目についたものをとりあえずって感じだ。
ぽいぽい買うので、一冊をほとんど使い切る前に新しいノートが溜まっていく。

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西村賢太と北町貫多がいなくなった日

今週のお題「復活してほしいもの」

西村賢太の小説

賢太が死んじまった

2022年2月5日。私小説家・西村賢太の死去を伝えるニュースが流れた。

月並みな言い方だが、ただただ衝撃だった。呆然とした。
自分の人生に大きく影響を与えてくれた人物の死はきつい。

西村賢太は、おれが全著作をコンプリートした唯一の作家だ。
新作を常に楽しみに待っていた唯一の作家だ。
私小説というジャンルの無二の愉しさを教えてくれた作家であり、その魅力を知ってしまったことにより、一時期は私小説的要素のない作品を受けつけられないことさえあった。
ついでに言えば、恥ずかしながら聖地巡礼という馬鹿げた衝動に突き動かされ、なんとその自宅の前まで訪れてしまった唯一の作家でもある。

その死を伝えるニュースを見てからというもの、ここ一週間ずっと西村賢太作品を読み返している。

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痴漢かっけえ!になりかねない。すごいよ大江健三郎

特別お題「わたしの推し

チカンアカンのポスター

  • 2022年、私の固定観念がひとつ崩されつつある。
  • すべてはノルウェイの森から始まった。
  • はじめての大江健三郎
  • 性的人間ってこんな話
  • 青年の訴える痴漢道。おれが狂ったのはやつのせいさ。
  • 性的人間を読了して思ったこと

2022年、私の固定観念がひとつ崩されつつある。

2022年始まって早々に、とんでもない意識の変化が起きてしまった。
これがまたとんでもなくアクロバットな変化だ、もう革命だ。

その変革された意識がどんなものかというと、
「痴漢、超かっこいい!」
これだ。

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全然死にたくならないぜ。かかってこい人生。

「ぼくは二十歳だった。それが人生で一番美しい年齢などとは誰にも言わせない」ポール・二ザン

実話ナックルズっぽい写真

ほとばしる実話ナックルズ

かのポール・二ザンの有名な一節を体現するように全然美しくない、どころかやたらと反社感あふれる一枚の写真。
左に写るのが若き日の私。そして右に写るのが友人のガロム・ギャラガだ。

写真からもビンビン伝わるように、おれたちは愚かだった。愚かさ特有のオーラが炸裂している。
この写真をあげるにあたり、イリーガルなものが写っていないか細かく確認したくらい、おれは当時の自分をまったく信用していない。

とにかく、おれたちは社会で真っ当に働いて生きていける人間ではなかった
いやおれはともかく、ガロムは社会に出られる人間ではない。おれはそう思っていた。

そしてなにがきっかけというわけでもないが、おれとガロムはいつしか疎遠になっていた。
ここ何年も音信不通が続いていた。

おれはガロムの社会不適合性をよく知っていたので、
「ああ、彼はこの生きづらい現世から旅立って次のステージに向かったんだな」と実はかなり本気で思っていた。

 

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