今週のお題「好きなスポーツ」
もう合計で何個とったかわからないくらいのメダルラッシュに沸いた東京オリンピック。
一時は開催を危ぶまれた、というか危ぶまれたまま強行されたいわくつきのオリンピックだったが、感動だけはしっかり与えてくれた。
このあたり、やはりスポーツは強い。
フィクションでは作れない本物のドラマがある。
おれは生粋の文化系丸メガネだが、オリンピックやW杯、夏の甲子園などスポーツの大イベントが好きで、開催の度に"知ったかメガネ野郎"と化すという、メガネにありがちな悪癖を持っている。
まあそれはいいとして、今回のオリンピックをきっかけに爆発的に国内の競技人口を増やすであろうスポーツが、今回のテーマ「スケートボード」だ。
スケボーはにわかじゃケガするぜ
堀米雄斗、西矢椛、四十住さくら、宮崎生まれのスカイ・ブラウン、そして瀬尻稜など、数多くのスターを生んだ東京オリンピックだったが、それを観てハートを揺すぶられ「ちょっとスケボーやってみようかな」と思った方も多いかと思う。
先人として言っておこう、「ちょっと」じゃ無理だ。まじでケガをする。
おれはした。
おれがスケボーに興味を持って初めてチャレンジしたのは、かれこれ4年くらい前だ。
YouTubeにあったスケートボーダーが夜の街を走る動画で興味を持ち、よしおれもとボードを手に入れて外に飛び出したのだ。
で、練習を開始してわかったのは、予想していたより1万倍むずいってことだ。
とにかく普通に走れない、というかまずボードに両脚で乗れない。
信じられないほどバランスをとるのが難しく危なっかしい。
ただ、おれはスノボーが得意なレアな文化系メガネではあったので、2週間ほどちょびちょび乗っているうちにコツをつかみ出し、それなりの上達ペースでクルージング(普通に走れる)できるところまではいった。
しかし難関はここからだ。
オーリーの登場だ。
オーリーとは要するにスケボーでジャンプするあれだ。
堀米くんが、まるでスケボーのデフォルト機能のように使いこなすあのジャンプだ。
板の後ろに体重をかけ、コツンと地面に当たった反動で自分のジャンプした足にボードを吸いつかせるようにして一緒に飛ぶ。
すべてのトリックの起点となる、基本中の基本でもある。
これがめちゃめちゃ難かった。
そしておれは挑戦2日目で転倒して、ヒジとヒザを擦りむき、その瞬間に戦意を失った。
トリックしなくてもよいクルージング専用スケボーを見つけた
大人になってからの初めて使うマキロン消毒液とバンソコウは、なんていうかおれの心にダメージを与えた。
そのケガを治している間、おれは自分自身の想いを見つめなおした。
そもそもおれは、ただクルージングを楽しみたかっただけで、オーリーを基礎とする派手なトリックはできなくてもよかったのだ。
スケボーパークも興味はないし、コンビニにひょいっと乗っていける程度でよかったのだ。
スケボーに乗っているからにはオーリーのひとつでもキメられなければカッコ悪い。
おれはそんな固定観念に囚われていた。
そう自分の考えに気づいたおれに、友人の情報王ATSUSHIが素敵な情報を持ってきた。
なんとクルージング専用スケートボードがこの世にあるというのだ。
それがおれとPenny(ペニー)との出会いだった。
Penny(ペニー)のここがすごい
で、おれはペニーを即座に手に入れ、念願のスケボーライフを満喫し始めたわけだ。
ではでは、おれがペニーを実際に使ってみて、ここが最高と思った点をざざっと紹介しよう。
トリックしなくてもいい
ペニーはただ乗って走ることに特化した作りをしている。快適に走ることが目的でありゴールだ。
車輪からボディの形状、素材に至るまで、乗りやすさ・走りやすさに特化して作られている。
で、これが逆にトリックがしづらい特徴にもなっている。
要するにペニーに乗ったからには、玄人も素人も黙ってクルージングをするしかないのだ。
これはおれみたいな見栄っ張りメガネにはありがたい。
トリックが"できない"からではなく、"していない"という解釈をギャラリーからしてもらえる。
実にグッドだ。
ウィール(車輪)が特殊で音がうるさくない
ノーマルなスケボーで思ってたこと。
それはめちゃくちゃ音がうるさいってことだ。
ガーガーガーガー、夜中だと近隣の迷惑になること間違いなしの騒音を立てやがる。
そして、ここまで「今スケボーやっております」みたいな音を立ててアピールしておきながら、下手だとすごくカッコ悪い。
おれみたいな見栄っ張りメガネには、無人の場所であっても嘲笑されているような文字通りの被害妄想に陥る。
で、これがペニーだとあら不思議。
劇的に静かなのだ。ノーマルなスケボーの走行音がガーガーだとすると、スルルースルルーって感じだ。
走りやすさのためウィールが柔らかい素材でできており、あの不快な騒音が立ちづらい仕組みになっている。
これで嘲笑の目を気にせず練習に集中できる。
実にグッドだ。
とはいえ、静かといえどもそれなりの音はするので、夜中の住宅街での練習はお控えを。
ペニーはダサい?
このブログを通じて、おれの音楽を聴くなり周囲に宣伝してくれたら、もうあとは自由行動だ。ぜひペニーのホームページにいってボードを見てほしい。
絶対欲しくなるようなデザインのボードが勢揃いだ。
玄人ボーダーの間ではペニーはダサいだなんだの声もあると聞くが、正直ペーペーから見るとデザインはゴリゴリのプロ仕様のブランドよりペニーのほうがずっと良いと思える。
とにかくカラフルで大きさも豊富で、正直インテリア用途でいくつか買ってもいいんじゃないかというインスタ映え必至のラインナップになっている。
最悪、練習した結果乗れなかったとしても、飾ることはできる。
これもグッドだ。
ボードメーカーとしてのブランド力も、ペーペーから見ると勢力図が不明だから、どうでもいいじゃんとなる。
エレキギターの場合、それがエピフォンなのかギブソンなのか、フェンダーなのかスクワイアなのか、フェンダーだとしてもジャパンかメキシコかUSAかとか当然のようにおれのようなギター馬鹿どもはこだわるが、そんなの今「?」ってなってる皆さんからしたら、意味わからんしエレキギターはエレキギターでしょって感じでしょ。
まあそんな感じでペニーださい説は狭い世界の価値観だと思う。
というわけで、にわかが手を出すならペニーの一択だと、にわかメガネが自信をもっておすすめします。
では、よいスケボーライフを。
今日はおやすみなさい。