この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

早くギター買え、バカ

フェンダーJAPAN(※現在はスクワイアブランドへと統合)という選択肢

早くギターを買いたい。
というか、買わないとこのブログが進まない。

ドヤ顔でギターテクとか語りたいのに。
まだブログ上のおれはギターを手に入れてすらいない。
ワンフレーズも弾いていない。

ギターテク、音楽知識を仕入れにこのブログを訪れた人に、まだ1グラムの有益な情報を与えてもいない。

そして恐ろしいことに、このブログを書くことにちょっと飽きが出てきている。
このままギターを買わないまま、終わりにしようかな。
そんな恐ろしい考えまでちらつきだしている。

前代未聞だよ。そんな音楽ブログ。

だからもうちょっとだけ頑張ろう。
せめてギターを買ってから終わろう。


とにかく前回おれは楽器屋に訪れたはいいけれど、3万しか持ってなくて、それでギブソンだP.R.Sやらの狂気的な値札の前に、ギターの購入を諦めかけてたわけだ。
もちろん無名のブランドを選べば、3万でも充分エレキギターが買える。
が、なんていうかそんな妥協はしたくなかった。
3万しか持ってない奴に何を言う資格もないのはわかっている。
でも、やはり有名ブランドのエレキしかおれは手にしたくなかった。

そんなおれにキツネ顔の店員は「3万で買えますよ、フェンダー」と言うのだ。
キツネに化かされた気分とはこのことだ。

真っ赤なギターを買って帰りました。
次の日、目を覚ますとギターはきたねえモップに変わっておりました。


そんな予感がしてならなかった。

疑惑の目を向けるおれだが、一緒にいた友達のギタリスト・シドは「なるほど、たしかにジャパンならいけるかもな」と、いかにもギター知ってますよという顔でニヤリとしている。
店員もニヤリと「そう、ジャパーンならいけるんすよ」と、さすがギター知ってますねみたいな顔をしている。

無知の初心者をあざ笑うかのようにニヤリとしている二人は不愉快だったが、どうやら本当にフェンダーが3万で買えそうである。


店員に連れられて奥へ行くと、そこには紛れもなくBECKで覚えたテレキャスターストラトキャスタージャズマスター、そしてジャガーが並んでいる。

そしてその額。
39,800円、65,000円、42,000円……。
ン十万とか買う気も失せるような値段を見せられた直後だけに、一目で桁が少ないことがわかった。
マジか!
ヘッドには輝かしきfenderの文字。
マジか!

一文字一文字スペルを確認したが、それは紛れもなくfenderだった。
henderでもfendaーでもなくfenderだった。

どういうことですか??
そう目でシドに問いかけると、「OEMだよ」と返ってきた。
OEM??
ただでさえ頭が混乱していたおれは、
(おっぱい・えろい・もみもみ)
以外の意味が思い浮かばなかった。

どういうことですか??
そんなおれの目を見てキツネ店員が、待ってましたという顔で語りだした。

「これはフェンダージャパンのギターです。紛れもなくフェンダーブランドなんですが、実際の制作はフェンダーではなく日本のメーカーのフジゲンとか神田商会がおこなっているという、要するにブランドの名義貸しです。まあそういう意味では生粋のフェンダーではないですが、それでもやはり紛れもなくフェンダーなんですよ」
もはや最後のほうは禅問答のような謎の深まる回答だったが、言わんとすることはわかった。
「なるほど、要するにアディダスとかプーマの文房具とかと同じってことですね」とおれが言うと、
ちげえよという顔で「まあOEMという点では同じですね」と苦笑いが返ってきた。

「ただ性能が著しく変わるかというとそうでもなくて、ジャパンブランドの技術の高さからUSAよりJAPANだというファンも多いんですよ。ネックとかも細くて日本人の小さな手にはしっくりきて弾きやすいですよ。あとよくも悪くも本家フェンダーもかなり大雑把な作りの部分もあるので、値段が10万違うから音も10万分違うかと言うと決してそんなことはないんですよ。テレキャスはしっかりテレキャスの音がしますし、ストラトも然りです
またもや最後は禅問答で締めくくってきたが、言わんとしていることはわかった。

正直、ジャパンだろうがジャポンだろうが、fenderのロゴを見た時から、答えはでていた。

買おう。

ちなみに2019年現在、ここ数年であーだこーだあーだこーだあって、おれの言っている価格帯シリーズのものはSQUIER by fennderとして流通されている。
ではフェンダーJAPANの系譜が消えたかと言うとそうではなくて、MADE IN JAPAN TRADITIONALシリーズとして、日本のメーカーの高い技術力を駆使した商品が発売されている。
ただ価格帯は概ね10万弱程度と、ギターを手にしたい若者に二の足を踏ませる額となっている。
詳しく知りたい方はこんなブログより「fender MADE IN JAPAN TRADITIONAL」をコピペして検索してください。


今日はここまで。
まだギターを買えてないとは。