この丸メガネはミュージシャンなの?

音楽ブログを早々に諦め、ゆるめのサブカルブログへ男は舵をきった

薄毛に悩むロッカーはとにかく豆乳を飲め

豆乳のパッケージ画像
豆乳の育毛力はあなどれない

『頭のハゲたロッカーなんてありえないからな』リアム・ギャラガー

おれが崇拝する神々のうちのひとり、元OASISのフロントマン、リアム・ギャラガーはかつてのインタビューで、いつまで音楽活動を続けるつもりかと問われた際に、こう答えた。

「髪の毛がなくなるまでさ。頭がハゲたらすぐにやめる。ハゲたロッカーなんてありえないからな」

すごい価値観だとおれは思った。 満足のいく歌声が出せなくなったらとか、情熱がなくなったら、とかならわかる。
だが、リアムにとってそんなことは重要でないのだ。
髪こそがロックンローラーとして最重要項目なのだ。

そうつまり、髪がない=ステージに立つ資格がないということなのだ。

ただこの価値観でいくと、OASIS最初期メンバーのボーン・ヘッドは、デビューした瞬間から崖っぷちにいたということになる。 彼の頭は、デビュー曲『SUPER SONIC』のPVでもうすでにパンクにハゲ散らかしていた。 まさに曲名の通りSUPER SONIC(超光速)なハゲ急ぎ方だった。

というわけで、今日はロッカーにとって、スキルより才能より重要な髪の毛を増やす方法について語りたいと思う。 Hair Foreverの回だ。

若き日のおれの頭髪事情

まず、おれの家系、ハゲに関するDNA的要素だが、これは親父から祖父、さらに曽祖父の画素の荒い写真へと遡ってみても、かなりの弱小な血筋である。ある意味ではサラブレッドだ。

小学生の頃すでに「おれの髪はおそらく30歳までも持たないだろう。それまでをどう生きるかだ」と達観していたくらい、頼りないコシのなさ、そして将来性のなさだった。

中学時代、プールから上がった際に「お、ぬっくんじゃん!」と温水洋一呼ばわりされたくらい、線の細い、そして心細い髪の毛だった。 10代のガラスのハートを、"ぬっくん"がヒビをいれた。

高校時代、NIRVANAカート・コバーンの遺書を読みながら、「おれも27歳になったらこんな心境になるのだろうか」と深く感じ入っていた。

”くすぶり続けるくらいなら、一瞬で燃え尽きたい”

この言葉を頭髪事情に置き換えるなら、要するにいっそスキンヘッドにするということか、などと死んだ魚の目で考えていた。

ちなみにロックファンにはおなじみだが、カートを始めブライアン・ジョーンズジャニス・ジョプリンジム・モリスンジミ・ヘンドリックス、最近ではエイミー・ワインハウスなど、なぜか27歳でこの世を去るミュージシャンは多く、27クラブと呼ばれている。

決して偉大ではないが、クールと言えば最高にクールな27クラブに、おれも仲間いりすることになる日がくるのだろうか。 だがよく考えたら、あいつらは全員、髪の毛フサフサのまま、この世を去った。 結局、おれとは仲間でもなんでもないってことだ。

ふっ、27クラブにハゲは不要ってか。 おれは道の空き缶を蹴っ飛ばしながら、才能にも髪の毛にも恵まれたジミヘンの髪をむしってやる妄想をして自分をなぐさめた。

ちなみにおれが唯一似てると言われたことのあるミュージシャンはなぜかジミヘンである。(髪ではなく顔)

わいは育毛界の山本昌

そんな感じで年を経て今があるわけだが、27クラブに入る資格の年齢を余裕で超えた現在、おれの髪がどうなっているかというと、

これがまあフサフサなんだ。

はっきり言って、髪に関してだけ言えば、将来の憂いはなにもないと言ってよいほどフサフサだ。 それ以外の憂いは、ありすぎて一切考えないことを心に誓った。

髪の毛の生命力は10代の頃をはるかに上回るほど精力旺盛で、常人の二倍くらいのスピードで伸びている気もする。

育毛界の山本昌(元中日ドラゴンズのエースピッチャー・40を超えてから球のスピードが上がっていった)と呼んでくれてもよいくらい、セオリーにない成長の仕方をしている。

一体、おれになにがあったのか。

実を言うと、髪のために意識的に行なっていたことはなにもなかった。

気づいたら増えていた。

正直いって、何年か前まで薄毛に悩んでいたこと自体忘れていたくらい、いつの間にか増えていた。

髪の毛どっばあの秘密兵器、その名は豆乳!その反則的な効果

あ、ちなみに言うとここから先はあくまでおれ個人の意見というか、実体験に基づいた感想であるのでそこは優しく考慮してほしい。

なぜおれに髪がいきなり元気になったのか。 その要因をどうやら豆乳にあるらしい。

その夜、おれは友人のATSUSHIとHUBにて酒を酌み交わしていた。 そこで指摘されて初めて気づいたのだ。 『お前、髪めっちゃあるな』と。

「は、そういえばたしかに。あれ、おれ前は薄毛だったよな」
『ああ、薄かった。キャラも髪も薄かった』
「うるせえ」
『いや、でもマジな話、それ何かやったのか? スカルプ的なやつ? 海外でしか売ってないようなやつ?』
「ATSUSHIが言うと違法なブツっぽくなるからやめろよ。てかなんもしてないよ」
『おいそれはなにもしてない奴の髪じゃないぞ。教えろ。そう、おそらくお前の中でここ数年、変化の起きた習慣があるはずだ。思い出してみろ』
「変化ね……胸より尻が好きになった」
『他は?』
「えーと、ヒップホップが好きになった」
『他は?』
「ようやく就職した」
『他』
VRに目覚めた。これあれば彼女いらねえなと思ったよ」
『他』
「あとよく豆乳飲むようになったな」
それだ!!!

薄毛のために豆乳を飲むしかない、そのいくつかの理由

ATSUSHIは博学な男だ。 豆乳の効果についてサクサク説明をしてくれた。

まず、豆乳には髪に良い成分が盛りだくさんだそうだ。 タンパク質、亜鉛リノール酸などなど。 だが、その中でも特筆すべきエースがおり、それが大豆イソフラボンだそうだ。

この大豆イソフラボンは、エストロゲン(女性ホルモン)に似た働きをする。 そしてハゲの理由の大半は、荒れ狂う男性ホルモンの仕業だ。

要するにその荒ぶる男性ホルモンのとがったイタズラを、女教師的なエストロゲンで中和して手なづけることにより、髪に良い働きを生み出すのだ。


もちろん男性ホルモンを抑制することにより、デメリットもある。

嘘か本当か知らないが、女性ホルモン的なのが活性化されすぎて、巨乳になったおっさんが中国いるというニュースもネットで目にした。

おれがもしそのおっさんだったら、鏡の前でとても悲しい目をして、そのあと静かに自分の乳を揉むだろう

まあそんなことはどうでもいい。 まずおれが体感したナンバー1はATSUSHIにも指摘されたが、性欲の低下だ。

はっきり言って、彼女が欲しいうんぬんの前に、おれは解脱したかのように性的欲求が薄れていることを感じていた。 これは近年、おれがずっと謎に思っていたことだったのだが、思えば豆乳の飲用が習慣化した頃と、性欲の減退の時期はリンクしている。

おれは自分が心身共に大人になったかのように勘違いしていたが、どうやら豆乳のせい(おかげ?)だったかのようだ。 それ以外のデメリットもATSUSHIは説明してくれたが、HUBのギネスビールを飲みすぎたせいで記憶がない。

ただとにかく、髪の毛が増えた最大の要因は豆乳にあると見て、間違いないだろう。

育毛にまつわる豆乳知識の深掘り

ただ先週の日曜日、暇すぎて豆乳についてネットサーフィンをしていたのだが、その中でとんでもないことを知ってしまった。

豆乳の効果は人によってまちまち、個人差があるのだそうだ!

ざっくり言うと、豆乳の健康成分は人類みなが同じように吸収される訳ではなく、ダイゼインという成分として吸収される者とクオールという成分として吸収される者のふたつに分かれ、それにより健康効果も大きな差がでるのだそうだ。

で、このクオールのほうが、豆乳の効果を多く享受できるとのことだ。 で、エクオールを作れるのは日本人の50%くらいらしい。

クオールを作れる体かいなか、どうやらそれを分けるのは、前世の行いでも空き缶を拾ったからでもヒップホップが好きだからでもなく、生活習慣によるところが多いそうだ。 ちなみにエクオール組になるのに大事な生活習慣とは下記のようだ。

・豆腐や納豆など大豆食品をよく食べる ・8時間以上の睡眠をよくとる ・食物繊維をよくとっている ・よく運動している ・タバコを吸わない

ーーいや、おれひとつも当てはまっていないわ

逆に言えば、おれのように生活習慣が全然でもクオールに入れる可能性もあるってことだ。 脱線だがエクオール組という言葉がイタリアンマフィアっぽくて格好よく感じてきている。脱線終了だ。

まあ豆乳を2週間飲んでみて性欲が薄くなったら、貴方もエクオール組。当倶楽部へようこそってことだ。 それではGOODな豆乳ライフ、略してグッ豆乳ライフを楽しんでください。

ではでは今日はおやすみなさい。