FUJI ROCK FESTIVAL '20がフジ史上初めての中止に
新型コロナの影響で、日本を代表する夏フェス、Fuji Rockが延期となった。
開催予定は来年の8月。
つまり、実質的には中止ってことだ。
これはフジロックの長い歴史上、初めての事態である。
いやでも、しょうがない。
今回ばかりは本当にしょうがない。
英断だ。
これだけ世にフェスが増えたとはいえ、フジロックの特別感は、やはり他のフェスとは違う。
フジロックは別格のスペシャルなイベントだ。
過去にブログでちょろっと書いたが、乏しい参加経験のくせに、おれは結構なフジロック博士だ。
オーバーでなく、フジロックへの参加が1年で唯一の楽しみという人もいるだろう。
フジロックのことだけを考えて、コロナ渦を乗り切ってきた人もいるだろう。
フジロックに行かなきゃ夏が始まらないという人もいるだろう。
サザエさんが普通のアニメではないのと似た理由で、フジロックは普通のフェスではないのだ。
おれの友達でも、ふだん大して音楽好きでもないのに、フジロックには毎年のように行くという奴がいる。
そういったファンの声、また出演予定のミュージシャンやスポンサーなど、様々な要因を加味した上で、ギリギリまで判断を見極めたタイミングが、今なのだろう。
主催者も色々と心苦しい思いをしているだろう。
2月くらいから気が気でなかったに違いない。
英断だ。
今年はフジロック初のブジロック。伝説の年だ。
今年のフジロックはフジロックではない、ブジロックだ。
思いっきりダジャレではあるけど、ダジャレというなかれ。
おそらく来年、再来年そのまた翌年…未来のフジロック会場で、観客たちは今年のことを思い返すだろう。
苗場スキー場でハイネケンを片手に、グラサンでタオルを頭に巻いて簡易チェアに座りながら、今年のことを仲間と語るだろう。
"無事で元気に音楽を楽しめて、ビール飲めて騒げる世界に戻って良かった。"
そう噛み締めるだろう。
そう、今年のフジは後世まで語られる伝説の年となるのだ。
来年のフジロックが無事開催されたなら、それはフジロック'2020 の大成功も意味するのだ。
だから今年は我慢。
来年騒ごうぜ。