今週のお題「何して遊ぶ?」
春だ。こうビバルディなポカポカ陽気が続くと、インドア派の私でもさすがに外へ飛び出したくなる。
コロナ禍も落ち着き、なんのやましさもなく楽しめる久々のGWとあってか、国中が盛り上がり開放感に満ちあふれている気がする。
そのせいか柄にもなく私の体もうずいている。
このポジティブな感情を深く分析していくと、
「奴らだけにその開放感を味あわせてたまるか」というネガティブ発信であると気づいてしまうのだが、今日は見なかったことにしよう。気持ちのいい春だもの。
で、毎年春がくるとバイクが欲しくなる。
バイクがあれば風になれる
鉄道とバスが縦横無尽に走る都心で暮らしてひよりきっているが、もともと地元にいた頃には原チャリを颯爽と乗り回す男だった。
初めて乗ったときは、それこそ舞空術を使えるようになったくらいの万能感を覚えた。
風です、僕はいま風になっていますとハイテンションで叫びながら時速40キロで走っていた。
しかし、下記のような事件もあり、あれやこれやで原チャリの危険性に気づき出した私は、結局その後原チャリを手放すにいたった。
で、あれから何年経ったのだろう。今もって原チャリに未練はないが、それでも当時からずっと憧れているマシンがある。
それがベスパだ。
ベスパに乗ってモッズになりたい
1946年から続くイタリアの名スクーター・ベスパ。
ローマの休日、探偵物語を始めファッションアイコンとしてこんなに語れるスクーターはないだろう。
HPを開くと上の写真のようなチャンネー&チャンニーが現れたが、私が目指しているのはこんな舐めきった軟弱メガネ共のイメージでない。
私が目指しているのはモッズだ。
今なお根強い人気を誇る60年代UKカルチャーが産んだモッズ気分でぶいぶい言わせたいのだ。
モッズの乗り物といえばベスパだ。
この写真のようにモッズコートをまとい、ライトとかミラーとかごてごてにデコレーションして、颯爽と風になりたいのである。
むしろこれがしたいからベスパが欲しいわけで、これができないならビーノでもベンリィでもなんでもいいのだ。
というかスクーター自体いらないのだ。
ベスパに乗りたいが免許がない
で、何時間もベスパの写真を見て、よしいっちょ気合入れて買っちまうかと思うのだが、大体ここで私は気づく。
免許ないじゃんと。
そう、私は自動車運転免許で原チャリに乗っていたため、50ccまでのバイクしか乗れないのだ。
いちおうベスパも50ccは用意されているのだが、やはりそれじゃあモッズになれない。
こんな凶暴なガン飛ばしている連中に「先輩、自分50ccっす」と入っていくのは末っ子しかできない荒技だ。
じゃあ免許とれよというところで、私のモッズなりたい欲に面倒くさいからベッドにいたい欲が勝りだし、気づくと春は終わってる。
今年もそうして過ごすのです。
では、おやすみなさい。